磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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子ども平和図書館2 アウシュビッツからの手紙

2009年04月22日 | 読書日記など
『子ども平和図書館2 アウシュビッツからの手紙』
    早乙女勝元・作/岡野和・絵/日本図書センター2001年

草の根出版会 1988年刊の再刊。



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「ドイツ・ヒトラーによる、二十世紀の人類がおかしたこの決定的なあやまちを、二度とふたたびくりかえしてはならないという思いをこめて、歴史の一ページを開いてみることにしました。
 第二次大戦が、どことどこの国の戦争だったか、日本はどこの国とたたかったかさえも知ることのすくない“現代っ子”たちに、この本は少々むずかしく、わからないところが多いかと思います。さらに子ども向けの本としては残酷な……という声があるかもしれません。しかし、戦争と直接的な関係も責任もない子どもたちが、広島・長崎でも、東京でも、原爆や空襲の犠牲になったことを、忘れてはならないのです。アウシュビッツでも、子どもたちは、強制労働に耐えられない者として、まっさきにガス室行きとなりました。
 戦争は、子どもだからといって、“特別席”に置いてくれない以上、子どもも、父母も教師も若者たちも、みな手をとりあって平和の守り手にならなければ……。平和を守りぬくのは、この時代を人間らしく生きようとする者の基本的な義務といってよいかと思います。(「あとがき」から)」

■目 次■
第一の手紙 オシビエンチムへ  4
第二の手紙 深い霧の中  15
第三の手紙 選別  28
第四の手紙 チクロンB  41
第五の手紙 餓死室  53
第六の手紙 なぜ?  65
あとがき


オシビエンチム=アウシュビッツ。下「」引用。

「アウシュビッツは、実はドイツ名で、ほんとうの名前は、オシビエンチムというのです。
 オシビエンチムは、ポーランドの首都ワルシャワから南へ三百キロほど離れた、チェコスロヴァキアとの国境に近いひなびた町で、町といっても人口はわずか一万人ちょっと、戦前は兵舎や工場ばかりでしたから、これまた、よほどくわしい地図でも、その地名すら発見することは困難なのです。-略-」

アンネ・フランクやマキシミリアン・コルベ神父のことが話題になっている。

SS隊員の気まぐれ……。下「」引用。

「-略-SS隊員は気にいらぬ囚人がいると、時にわざとその帽子を柵に投げて、取ってこいと命じることがありました。囚人が命令通りに砂利道に入れば、監視塔の機銃が火を吹くか高圧電流にふれるか、どちらかしかありません。しかし、立ちすくんだままでいれば、命令にそむいたということで射殺されるのです。SS隊員の気まぐれによって殺されても、どうすることもできなかったのです」






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