磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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日本を滅ぼす原発大災害-完全シミュレーション-

2011年10月13日 | 読書日記など
『日本を滅ぼす原発大災害-完全シミュレーション-』
   坂昇二、前田栄作・著/小出裕章・監修/風媒社2007年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「原発震災で3大都市【東京・名古屋・大阪】が壊滅する!
臨界事故隠し、活断層隠し、耐震データ偽装…、
日本の原発は世界一危ない!」



JCO事故……。下「」引用。

「大内さんと一緒に作業していた篠原さんも被曝211日目に息を引き取った。大内さんの約半分にあたる6~10シーベルトの放射線を浴びており、致死量をはるかに超えていた。
 別室で作業を監督していた社員、臨界収束に挑んだ社員24名、現在も放射線障害の恐怖と闘いながら生活をしている。定期的に検査を受け、身体に異常が発生していないかを常に見張り続けていなければならない。」

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福島の臨界事故。下「」引用。

「東京電力は、さらにもう一つの臨界事故を隠していた。1984年10月21日に、やはり福島第一原発の2号機で臨界事故が起きていたのだ。
 当時2号機では、配管や弁に漏れがないかを調べる点検中だった。作業中は原子炉を停止しておかねばならないから、運転員は制御棒を挿入状態にしていた。ところが未臨界状態を長く保ちすぎたために、炉内の水温が下がって核分裂反応が始まり、臨界状態が出現してしまったのだ。中央制御室に緊急停止信号が出て、警報が鳴った。あわてて原子炉は緊急停止されたが、その時、原子炉格納容器の中には100人もの人間が入って作業をしていた。
 原子炉の暴走は「数秒程度で収まり」、「臨界は低く安定しており、危険な状態ではなかった」(東京電力・武黒一郎常務)という。さらに事故の原因は「未熟な運転員の操作ミス」として片づけられ、「基準を超えた被曝はない」と報告された。しかし、そもそも事故そのものを隠しているのだから、自己深刻の内容をどこまで信じてよいかわかったものではない。あわや大量被曝の事態であるという自覚が、ここにはまるで感じられない。
 作業員の被曝とともに気にかかるのは、事故後の原子炉の検証を行なっていないことである。臨界事故を起こすと燃料棒が損傷をしている可能性がある。当時、その確認が行なわれたのかどうかも疑わしい。そのままの状態で原発の運転を続けてきたとしたら、これは悪質といわねばならない。」

「制御棒が34本抜けた」福島。下「」引用。

「BWR原子炉の構造的欠陥を示すのに端的な事故も起きている。98年の福島第一原発4号機事故である。この事故では、全137本中34本の制御棒が一挙に脱落するという考えられない事態が起きた。幸い15センチほどしか抜けなかったため、臨界に至らなかったらしい。-略-」

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科学的知識のない「御前崎市役所防災課」。下「」引用。

「「日本の原発では、チェルノブイリのような事故はまずえり得ませんね」(御前崎市役所防災課)。市役所の役人は、根拠もなくそう答えた。-略-」

デマを撒き散らしたのに、何の責任もとらないのでしようね……。

「カモメも核廃棄物」セラフィールド。

「ソープ再処理工場で大量の放射能漏れ」 下「」引用。

「2005年4月19日に事故は起こった。核開発事故の通例通り、事故の発生は即座に報道されなかった。明るみになったのは、半月後の5月9日に科学雑誌の『ニュー・サイエンティスト』や『ガーディアン』紙が記事を掲載してからのことだった。」

「ウラン濃縮工場の隣りに小学校を建設」六ヶ所村。下「」引用。

「-略-菊川さんから信じられない話を聞いた。
「今、ウラン濃縮工場の隣りに小学校を建設中なんですよ」
「外の人から見たら、なぜそこまでやるのかと思うかもしれませんが、推進派の人たちはマヒしているんです。みんな村の公共工事で仕事をしていますから、安全とか危険とか、そんな感覚はマヒして、なくなってしまっているんです」」

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核エネルギーとアトム(原子)……。下「」引用。

「これ(*第五福竜丸事件)以後、日本では「原子力」という呼び方が公に使われるようになる。英語に直訳すると「Atomic Power(アトミック・パワー)」となるが、英語ではこんないい方はしない。原子力とは「Nuclear(ニュークリア)」であって、すなわち核兵器の「核」のことだ。たとえ平和利用と標榜していても、それが軍事目的の開発に直結する技術だということを隠そうとしてはいない。このあいまいな言葉の用い方が象徴しているように、日本の核開発はつねに国民の目から隠されながら進められていった。」

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