磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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もも子・ぼくの妹

2008年04月01日 | 読書日記など
『もも子・ぼくの妹』
   星あかり・作/石倉欣二・絵/大日本図書2000年

アニメがおもしろかったので手にした本です。
低学年向けに書かれているだろう本と思います。

【アニメ】もも子、かえるの歌がきこえるよ。



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「もも子、聞こえるか、みんなの歌声が。
 ああ、がらがら声が聞こえる。もも子が歌っている。一組のみんなといっょに歌っている……。
 からだに障害があり、鼻からチューブを入れ酸素を送っているもも子。「かえるの歌」を歌うと気げんのいいもも子。天真らんまんで、だからもすかれているもも子。突然、九歳で遠くへ旅だってしまったもも子。もう二度と生きてかえることはない。--双子の兄・力が、妹もも子をさわやかに、いとおしく語る。感動の物語。」

--感動の物語。
まさに、その通りですね。

その感動をくれたもも子ちゃんとは。下「」引用。

「肩までしか上がらない手を、背伸びしてみんなと同じ高さまで上げようとしていた。お絵かき、かけっこ、おかたづけ、なにをやっても、いつももも子がビリ。でも、もも子は気にしない。いつもゲラゲラ、わらっていた。」

がんばるね、もも子……。

それをきちんと観察している二卵性双生児のお兄さん。

歌が大好きで。楽しくうたうもも子。下「」引用。

「あまりにもも子が気持ちよさそうに歌うので、まわりの母さんたちもいっしょに歌いだした。」

でも、いいことばかりじゃないんだよね。
くやしい思いだって、しているんだ。
もも子のことで、お兄さんはそんな思いをした。下「」引用。

「竜二は、走って帰った。ゴジラは、ぼくがくつをはきかえるのをじっと見ていた。
「天知る、地知る、我知る、人知る」
 ゴジラがぽつっといった。
 えっ?
「だまっていても、真実は、天と地と自分が相手が知っているさ」
 ゴジラは、ぽんとぼくの肩をたたいてもどっていった。」

ゴジラは担任の先生。
--ゴジラは生徒を信用していた。


生きるって点数だけじゃないんだよね。
--点数がつかないところで、もも子ちゃんはすごかった……。

でも、本当は点数がつかないところの方が大切なことなのかもしれないと、そんなことまで思わせてくれるもも子……。

すごいね……。








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