磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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水俣の教訓を福島へ-水俣病と原爆症の経験をふまえて-

2011年10月12日 | 読書日記など
『水俣の教訓を福島へ-水俣病と原爆症の経験をふまえて-』
   原爆症認定訴訟熊本弁護団・編著/花伝社2011年

会期:2011年7月2日 主催:原爆症認定訴訟熊本弁護団



国や福島県に大きな疑問……。下「」引用。

「福島第一原発からの放射性物質の漏出という事態を受け、政府は、原発から二○キロメートルの住民に避難指示を出すとともに、三万人規模の調査を一○年間にわたって行う方針を発表しました。そして、負福島県は、二○○万人の県民を三○年にわたって追跡調査するとしています。-略-
 国は、原爆被爆者の放射線被害(原爆症)について、「放射線を体内に取り込んだことによる被曝(内部被曝)の影響は無視してよい」と言い続けています。そのため国は、内部被曝の健康影響に関するデータを持ち合わせていません。その国や福島県が健康調査を行うとして、健康影響を正しく評価する調査になるのか、大いに疑問を感じました。」 

同じ構図……。下「」引用。

「チッソが垂れ流したメチル水銀を、魚介類を通じて内部被曝した水俣病被害者についても、同じ構図があります。
 国は被害は小さく見積もるため、水俣病の健康調査を実施しません。
 二○○九年に不知火海沿岸で実施された水俣病一○○○人検診では、行政が水俣病被害者の存在を認めない地域にも、多数の潜在患者がいることが明らかになりました。
 こうした熊本における原爆症や水俣病の被害者救済の取り組みを、福島に生かすことが出来ないかと考えてシンポジウムを企画しました。
 このブックレットは、二○一一年七月二日に熊本市内で開催したシンポジウム(主催 : 原爆症認定訴訟熊本弁護団/共催 : 水俣病不知火患者会、ノーモア・ミナマタ訴訟弁護団)の記録です。
 ノーモア・ミナマタ! ノーモア・ヒバクシャ!」 

二の舞いを……、矢ヶ崎克馬(琉球大学名誉教授)。下「」引用。

「内部被曝ということがやっと認知され始めましたが、熊本の先生方が突破口を開いてくれたのではないかと思っています。今回も福島で原子炉の破壊が起こった時にすぐ福島に飛んでいって、被爆者の二の舞いを絶対踏ませない、教訓を掴めと現地で訴えました。現地の人には怒りは胸に抑えて、やるべきことは全部やろうと言ってきましたけれども、内部被曝はみなさんもご存じの通り、原爆症認定訴訟ではすべて内部被曝を基礎にして原告勝訴の判決をいたしました。
 問題は国がきちっと事態を見ていない。もっと大きな問題は、放射線問題に対して日本の科学人がまったく無視して、依然として内部被曝が無視されている状況が、中央の政界及び原発処理というところで続いていることです。これを変えていくには、住民が声を挙げるより他に道はないということであると、日夜説明に飛び回っているところでございます。」

WHOとIAEA……。下「」引用。

「それ(*チェルノブイリ事故)以後、WHO、IAEAといった国際機関は、ICRPの基準を使っていたんですが、患者群が見つかるとすぐさま、「これらの患者は放射線が原因であるとは確認できない」という声明を発表して患者を切り捨てを行っています。この結果が、国が言っている「年間で一○○ミリシーベルト、それ以下の記録はほとんどない」、「それ以上は急性症状があり得る」ということの根拠になっています。一○○ミリシーベルト以下の記録は曖昧であるというところは、ICRPがまさに現実を見ない、仕組まれている組織であることの証明です。そういう虚偽の世界の支配を維持しようとしているという役割を果たしています。」

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重松逸三……。下「」引用。

「体制も重松逸三の話が出ていますが、彼はイタイイタイ病にもかかわっていて、国がビタミンDをいったん否定したのに復活させたという悪い学者なんですけれど、放射線にも登場してたのかと、きちんと学者が入ること、それを住民に情報公開をして監視する体制が必要だと思っています。」

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被害者の分断……。もうすでに福島でもされていることでしょうね……。

放影研=原子力推進。下「」引用。

「私たちがこのシンポジウムを開こうと思ったのは、放射線影響研究所が、福島の人たちを今後三○年間にわたって調べると言ったことがきっかけでした。いよいよ被害をどう捉えるのかという時期が来たのかと思いました。わが国の原子力発電推進政策をしようとする人たちが、被害を大きく見せるつもりがあり得るのだうろか? むしろどうやって小さく見せるのかという議論を始めていくだろうと思ったわけですね。-略-」

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川内原発と水俣市議会政策転換……。下「」引用。

「もう一つだけ述べておきたいのは、最近、水俣市長が鹿児島県川内市の原発がいよいよという時に備えて、避難計画を作っているのだということを答弁しています。事実、水俣市にあるシラス台地は鹿児島の桜島の火山灰で出来たものです。その途中に川内原発があるのです。水俣市としては大変なことになると考えているわけです。また、七月一日の水俣市議会において、超党派で原発以外の政策に転換を求める決議を挙げたということですが、私たち熊本に住む者たちにとっても川内原発の危険性は現実の問題であろうと思います。そういうことを含めまして、いろいろな人たちがいろいろな発信をしていくことが重要なことだと思っています。」

水俣の教訓を福島へ part2 すべての原発被害の全面賠償を










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