磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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AERA ’11.8.8

2011年10月12日 | 読書日記など
『AERA ’11.8.8』
   尾木和晴・編/朝日新聞出版2011年

特集名 「汚染がれき」が拡散する



「国が主導する放射性物質の「2次拡散」 「汚染がれき」が拡散する」 下「」引用。

「岩手・宮城県のがれきを全国で分散処理する計画が進んでいる。環境省の前提は、「汚染はない」だが、稲わら、腐葉土のようなことはないのか。不安が広がっている。-略-」

「経産省天下り団体への原発補助金リスト 「原子力が安全」に138億円」 下「」引用。

「経済産業省の原発予算はデタラメである。天下り団体にいるOBの高額人件費を捻出するために、無意味な広報予算や無駄な調査に巨費を投じる。2008年度には138億円もあった。-略-」

「九電電力の原発再開「やらせメール」背後に佐賀県知事の影」 下「」引用。

「「原発」を巡る世論操作の象徴として発覚した九州電力の玄海原発再開についての「賛成」動員メール。社長の進退が焦点の一つになっているが、実は背後に、もうひとりの人物が浮上してきた。九電が必死でかばうその人とは--。-略-
 前述した古川知事のプルサーマル計画同意に先立ち、佐賀県が05年に主催した公開討論会でも、参加者782人のほぼ半数を九電や関連会社が動員してたことが29日には判明している。会場でとられたアンケートでは、参加者の65%が安全性への理解が深まったと回答していたという。このときはどうだったのか。
 くしくも、原子力安全・保安院が、07年に開かれたプルサーマル発電のシンポジウムで、中部……力に対し「質問が反対一色にならないよう地元の方に発言してもらう」よう要請していたことが29日、明らかになっている。
 事態はすでに、電力会社だけの「やらせ体質」にとどまっていない。」

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「未来が奪われてゆく 放射能と「妊婦の心」」 下「」引用。

「放射能が妊婦女性に不安と恐怖を与えている。福島では「先天異常」の不安から中絶する人も現れたという。胎児は実際に、どこまで放射能の影響を受けるのか。-略-」

「曖昧な通知出した農水省の罪 無知が生んだ放射能牛」 下「」引用。

「なぜ放射能牛肉は生れたのか。なぜ広く流通してしまったのか。農水省の放射性物質への知見不足から
、対応は後手後手に回った。-略-
 牛肉の消費、生産という大分野で農水省は総崩れとなってしまった。個々の局、部、課長の力量もさることながら、BSEの国内発生を予見できなかったり、以前から進行していたこの省かの総劣化から「放射能牛肉」も発生したとしか、もはやいえない。」

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「母親たちも、被災者と受け入れ先も… 放射能で分断される国」 下「」引用。

「福島第一原発の事故から4カ月半がたち、放射性物質への不安に温度差が生じている。不安の大きさが溝となり、社会やコミュニティーを分断しつつある。」

「「疎開」への拒絶反応」 下「」引用。

「だが、「福島の子ども疎開作戦」と題して全国の母親やお産関係者らが登録するメーリングリストでプロジェクトを告知した途端、議論が白熱した。
 敏感に反応したのは、福島市で開業する女性の小児科医だった。現地では普通に暮らす人、事情で一次避難さえできない人も多いのに、福島の子どもは皆早急に派避難させねばならないという「圧力」に感じたのだ。
「福島から離れた首都圏にいる者の、想像力の至らなさを痛感しました」(根本さん)
 やりとりから、根本医師は、「疎開」という言葉への拒絶反応を感じた。企画名を「キッズホームステイプロジェクト」と変更。母子分離のリスクがあったり、あまり長すぎりしては気楽に参加できないとわかり、母子ともに短期間で参加できる形にした。-略-
 プロジェクト自体には賛成だ。けれど、残される側の「見捨てられた感」と、出る側の「うしろめたさ」との間で溝も生まれている。現に、近所に黙って引っ越していった家族がある。生徒や先生に一言も言わずに、避難先から転校を知らせてきたケースもある。-略-
 7月に入って、根本さんにそんな思いを投げかけたところ、「宮崎さんのような、福島で支援活動を続ける人の後方支援という形ならばできるでしょう」
 との返答があった。
 本音の議論の副産物として、こうした気遣いや理解も生まれた。放射能が生んだ分断の川の岸辺から手を伸ばすのも、その手をつかむのも、結局は人なのだ。」

そんなこと言っている余裕あんの???

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「本州最北端の母娘と辣腕弁護士 反原発貫くということ」建設中の大間原発。下「」引用。

「本州の最北端で20年以上、反原発を貫いた女性がいた。億のカネにも応じなかった彼女を娘と一人の弁護士が支えた。「3.11」後、盛り上がる脱原発の機運を亡き彼女はどう思っているだろう。
 東京・内幸町、帝国ホテルのすぐ隣、26階建て高級オフィスビルの16階に「さくら共同法律事務所」はある。フロアの4分の3を占め、所属弁護士35人。地下1階には図書室を構える。-略-
 いかにもカネがうなっていそうな事務所のトップが河合弘之(67)である。ビジネスの世界で辣腕弁護士として名を馳せる。
 青森県・下北半島先端の「本州最先端の地」大間町の母娘がこの面接室で初めて河合と向き合ったのは2005年4月ごろ。母娘を河合につなげた民主党議員・金田誠一(現在は引退)、原子力資料情報室の沢井まさ子も同席していた。
「青森地裁の裁判が和解させられたそうだ。弁護士も和解を勧めるが絶対に嫌だ。負けてもいいから和解だけはしたくない」
 母親の熊谷あさ子が抗戦を訴えた。-略-」

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高木仁三郎と河合弘之。下「」引用。

「原発問題との出合いは95年、「高木仁三郎さんにカンパを渡してほしい」と旧知の経営コンサルタントに頼まれたことだった。-略-河合は高木に数回、預かった計500万~600万円を渡すうちに、人柄に魅せられていった。
「高木さんという人はこっちの心を美しくしてくれるような人。何とか助けたいとも思った」
 高木は00年10月にがんで亡くなるが、彼の私財やカンパが元手の「市民科学基金」の段取りをしたのが河合である。
 同年8月、情報室で知りあった原発訴訟ではピカ一とみる弁護士・海渡雄一(福島瑞穂社民党党首の夫)に頼まれ福島第一原発のMOX燃料使用差し止め仮処分申請に関わる。03年には浜岡原発運転差し止め訴訟の弁護団となった。」 

もくじ

原子力ムラとの「死にもの狂いの闘い」 下「」引用。

「河合はこの7月16日、全原発の廃炉を求める弁護士約100人による「脱原発弁護団全国連絡会」を結成した。
「原子力村は強大な相手。いまは首半分が切れた巨大な爬虫類がのたうちまわっているようでも、半年、1年すると傷が治り、前のことを忘れたように復活する。死にもの狂いの闘いをしないと止められない」
「3.11」後、大間原発は工事中断のままである。」

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「現代の肖像◆桜井勝延 福島県南相馬市長」
「「賢治」に憧れ農業に情熱 突如襲った「産廃建設」」

「避暑地「ホットスポット」」









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