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『新潮文庫 夏の花・心願の国 改版』
原民喜・著/新潮社1973年、2000年39版
広島で被爆した原民喜。その原民喜が書いた小説。大江健三郎が編んだという。
■目 次■
I
若しく美しい夏 8
秋日記 22
冬日記 39
美しい死の岸に 54
死のなかの風景 72
II 夏の花
壊滅の序曲 90
夏の花 140
廃墟から 163
III
火の唇 188
鎮魂歌 207
永遠のみどり 256
心願の国 278
解説……大江健三郎 289
年譜 296
大江健三郎が解説を書いている。
--どうも、自殺したというのが大江にも大きいのでしょうね。
無理な論理の文章を書いている。
どうも文学の中だけの範疇で自殺も考えるべきではないと僕は思う。
そして、大田洋子が書くように、作品でみるべきだと思う。
『岩浪文庫 緑108-1 小説集 夏の花』
原民喜・作/岩波書店1988年
同じ『夏の花』だが、本の編集はちがう。目次をみればわかると思う。
■目 次■
夏の花 7
廃墟から 33
壊滅の序曲 61
燃エナガラ(詩) 115
小さな村 119
昔の店 145
氷花 169
エッセイ 195
戦争について 平和への意志
後記 201
解説(佐々木基一) 203
カット 藤川栄子
後記に書かれてあります。下「」引用。
「「夏の花」「廃墟から」「壊滅の序曲」の三篇は生・続・補の三部作で、「小さな村」「昔の店」「氷花」もそれぞれ三部作とつながりのあるものである。」
大江は三部作を、時系列で並べたと思う。
解説も昔の漱石の本のように、個々に入れてくれる方が読者としてありがたい。
僕の若い時の漱石や志賀直哉の文庫本には、解説があった。それで、理解できた。
今の若い人にとって原民喜は、僕の若いころの漱石ではないだろうかと、ふと思った。
いっそのこと「リライト」までして欲しいと思ったくらいだ……。
バーチェット記者のことが【解説】で書かれていた。下「」引用。
「オーストラリアのフリージャーナリスト、バーチェットはのちに次のようにに当時を回想している。
「そのとき--一九四五年九月初旬、広島では何びとも原子放射能の余壗のために苦しんでいるものはない、という全面的な否定が世界中の新聞に発表された。この否定を発表した科学者たちは、そのときまだ罹災地(りさいち)を視察していなかった。
広島は新聞記者の立ち入り禁止区域にされてしまった。私が広島に入った数時間後に、広島の一群の新聞記者たちが到着した。しかし、かれらは米国空軍の大佐たちに注意深く監視された。かれらは私の訪ねた病院へはゆかなかった。かれらは住民の誰とも話を交(かわ)わさなかった。かれらは『新爆弾』の破壊力を讃美する記事を書いた。」(『世界』一九五四・八)」
政府のスポークスマンのような名目だけが記者が賞をとった……。
そして、原爆神話はつくられた……。
index
バーチェットは実質もジャーナリストだったと僕は思う。
index
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Index
Index
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原民喜・著/新潮社1973年、2000年39版
広島で被爆した原民喜。その原民喜が書いた小説。大江健三郎が編んだという。
■目 次■
I
若しく美しい夏 8
秋日記 22
冬日記 39
美しい死の岸に 54
死のなかの風景 72
II 夏の花
壊滅の序曲 90
夏の花 140
廃墟から 163
III
火の唇 188
鎮魂歌 207
永遠のみどり 256
心願の国 278
解説……大江健三郎 289
年譜 296
大江健三郎が解説を書いている。
--どうも、自殺したというのが大江にも大きいのでしょうね。
無理な論理の文章を書いている。
どうも文学の中だけの範疇で自殺も考えるべきではないと僕は思う。
そして、大田洋子が書くように、作品でみるべきだと思う。
『岩浪文庫 緑108-1 小説集 夏の花』
原民喜・作/岩波書店1988年
同じ『夏の花』だが、本の編集はちがう。目次をみればわかると思う。
■目 次■
夏の花 7
廃墟から 33
壊滅の序曲 61
燃エナガラ(詩) 115
小さな村 119
昔の店 145
氷花 169
エッセイ 195
戦争について 平和への意志
後記 201
解説(佐々木基一) 203
カット 藤川栄子
後記に書かれてあります。下「」引用。
「「夏の花」「廃墟から」「壊滅の序曲」の三篇は生・続・補の三部作で、「小さな村」「昔の店」「氷花」もそれぞれ三部作とつながりのあるものである。」
大江は三部作を、時系列で並べたと思う。
解説も昔の漱石の本のように、個々に入れてくれる方が読者としてありがたい。
僕の若い時の漱石や志賀直哉の文庫本には、解説があった。それで、理解できた。
今の若い人にとって原民喜は、僕の若いころの漱石ではないだろうかと、ふと思った。
いっそのこと「リライト」までして欲しいと思ったくらいだ……。
バーチェット記者のことが【解説】で書かれていた。下「」引用。
「オーストラリアのフリージャーナリスト、バーチェットはのちに次のようにに当時を回想している。
「そのとき--一九四五年九月初旬、広島では何びとも原子放射能の余壗のために苦しんでいるものはない、という全面的な否定が世界中の新聞に発表された。この否定を発表した科学者たちは、そのときまだ罹災地(りさいち)を視察していなかった。
広島は新聞記者の立ち入り禁止区域にされてしまった。私が広島に入った数時間後に、広島の一群の新聞記者たちが到着した。しかし、かれらは米国空軍の大佐たちに注意深く監視された。かれらは私の訪ねた病院へはゆかなかった。かれらは住民の誰とも話を交(かわ)わさなかった。かれらは『新爆弾』の破壊力を讃美する記事を書いた。」(『世界』一九五四・八)」
政府のスポークスマンのような名目だけが記者が賞をとった……。
そして、原爆神話はつくられた……。
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バーチェットは実質もジャーナリストだったと僕は思う。
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