磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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隠された事故報告 チェルノブイリ極秘 & 【ニュース】

2006年04月28日 | 読書日記など
『隠された事故報告 チェルノブイリ極秘』
   アラ・ヤロシンスカヤ(著)/
      和田あき子(訳)/平凡社1994年

本当、極秘が多過ぎますね。
これで多くの子どもたちの苦痛が増えたといっても
いいと思います。



極秘にするために、データを消せという命令さえあったという。

著者が最も恐ろしい個所というのを下「」引用します。

「すべての医療施設においては(チェルニゴフ州を除く)、死亡登録は正式になされておらず、死亡登録には死亡日や死因に関するデーターはない。子どもの死亡登録は存在していない……。作業を行った放射線測定班(そのスタッフに放射線監視員がいる)は、大部分が測定結果をカルテに記入していないし、放射線測定データの記載はどの検査表にまったくなされていない」


こうなれば、何人死亡したということも把握はできないでしょう。

そして、A・E・ロマネンコも失脚せず全ソ放射線医学センター所長になったという。
そして彼はこう述べたという。
「子どもの健康は何も心配ない」
そして後には、
「情報がなかった」、自分たちは「知らなかった」など
責任逃れしたという。


ソ連邦医学アカデミー生物物理学実験室長の
V・A・クニジニコフ教授はヒロシマでもナガサキでも、
遺伝子の破壊やガンの頻発は記録されなかったと語ったそうだ。

「子どもたちの健康は何も心配ない」と言っておきながら、
突然に、事故四年目に数十の村を即時強制移住させた人たちの言
葉を信じられないという。

もしソ連邦閣僚会議が、例えばニュートンの法則の廃止命令を
公布すれば、この法則はすぐさま効力を失うといった具合だったという。

汚染された原子炉周辺に動員された兵士たちの記録もないという。

【ニュース】
「疫学調査の見通し立たず チェルノブイリ事故20年
2006年04月27日01時38分
 チェルノブイリ原発事故から20年を迎えた26日、ウクライナ政府主催の事故20年記念の国際会議が閉幕した。国際原子力機関(IAEA)と世界保健機関(WHO)が参加したものの、地元の出席者が求めた国際機関による大規模な疫学調査実施への見通しは立っていない。将来のがん死者の推定値を9000人に引き上げる提案は激しい議論があったが通らず、従来の4000人を変えないことが確認された。-略-」
くわしくは、ここ(朝日新聞)をクリックしてください。



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