磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ウィールにもどこにも原発はいらない!-ウィール(西独)原発反対闘争の記録-

2008年05月09日 | 読書日記など
『ウィールにもどこにも原発はいらない!-ウィール(西独)原発反対闘争の記録-』
   プルトニウム研究会・編/高木仁三郎・著/
     プルトニウム研究会1977年

この冊子も高木仁三郎さんが関係されています。



「序文」も高木仁三郎さんが書かれています。下「」引用。

「現在の世界における原発反対の闘いの一つの中心が西ドイツを始めとする西ヨーロッパにあることは、少し関心のある人なら今では誰でも知っています。しかし、新聞などを通じて、私たちの眼に接し耳に入って来る情報と言えば、「プロクドルク原発反対デモに3万人の人々が集まった。」とか、「建設用地を占拠しょうとする人々と警官隊との間に激しい衝突が起った。」とか、「ウィール原発訴訟で住民側が勝訴した」などの、きれぎれの断片的なものです。
 「3万人のデモ」とか「勝訴」とかは、私たち日本の運動に多少とも関係したり、関心をもっているものにとっては、信じられないような情況ですらあります。「何故そうなのか」を知ろうと思っても、アメリカやイギリスの運動以上に、ヨーロッパ大陸の運動については詳しい報告が日本では紹介されていません。このパンフレットは、少しでもそのような情報の「穴」うめるために編集されたものです。」

この当時はカーターが大統領だったようです。下「」引用。

「カーターの核戦略にたいする“日独連合”や西ドイツの加圧水型原子炉の日本への輸入が噂される今日、直接的にも日本と西ドイツの運動の連帯がこれから必要となって来るでしょう。このような情況への一つの取り組みの第一歩として、ささやかながら本パンフレットをまとめることにしました。
  1977年6月 プルトニウム研究会 高木仁三郎」

原発反対の論拠。下「」引用。

「これらのグループのウィール原発反対の論拠は、次の4点に集約される。
(1) 日常的な放射能放出による汚染の危険性(一次冷却系のピンホールによる放射性物質の放出、煙突からの気体性放射性物質の放出)
(2) 事故による大災害に対して全く防護策がないこと
(3) ライン川および地下からの大量の冷却水の汲み上げと、ライン川への温排水放出、160メートルの冷却塔からの蒸気の排出にともなう気象条件の変化
(4) 電力需給の逼迫という宣伝は誤りであること。」

「黄信号が出た西独の原子力発電」高木仁三郎・著が掲載されています。下「」引用。

「この草の根運動の担い手たちは、大地に根をおろした農民であり漁民である。彼らの自発的な創意に満ちた闘いが、世論を二分し、さらには、推進一辺倒だった議会内の政治家たちをも動揺させているのである。-略-「ウィールの森の人民大学」にみられるように、反原発運動は住民たちにとって、自ら学び考え行動することで、政治を、社会を、科学技術を問い直し、生活を変革していく過程であった。」

「ウィールの森の人民大学」カール・マイヤー(ロッチンゲンの農民)・著も掲載されています。下「」引用。

「ウィールの森では、29のシリーズ、115回の催しがもたれた。4週間単位のプログラムの10回を通して「原子力発電所」のシリーズはずっと続いた。そのなかには次のようなテーマがあった。
「原子力発電所と代替エネルギー」
「原発-成長-進歩?」
「核エネルギー-開発とその影響」
「環境-経済-原発」
「開発計画と原発」」」









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