磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

週刊朝日 2011-9-23

2011年11月14日 | 読書日記など
『週刊朝日 2011-9-23』
   河畠大四・編/朝日新聞出版2011年

特集名 怪しいタニマチ疑惑の接待



「独走スクープ 原発ルポ 政府も東電もいい加減にしろ! このままでは原発テロが起きる」今西憲之+本誌取材班。下「」引用。

「本誌が先週号で報じた福島第一原発「完全ルポ」は、大反響だった(168ページ参照)。これまで一歩も現場にの足を踏み入れることができなかったマスコミ業界は騒然となり、「大本営発表」で情報をコントロールしてきた政府、東京電力に激震が走った。しかし、本誌が伝えるべきことはまだある。今回は、さらなる「深層」をお届けしよう。」

「犯人さがし」をはじめた東電。それに対して吉田所長。下「」引用。

「いまはそれより、とにかく原発復旧に向けて、一致団結して取り組むべきではないか」

「ゲートの警備は清掃作業の会社」

テロの対象。下「」引用。

「ひとたび原発内に入ってしまえば、“テロ対象”はいくらでもある。前述したように、循環システムの汚染水は“ビニールホース”を通って処理されている。原発内に張り巡らされた全長何キロというオレンジ色のホースである。協力会社幹部の一人はこう言うのだ。
「ホースを破るのはそう難しくない。警備員も、たまに場内を見回りしているくらいです。命が惜しくなければ、原子炉建屋内に入って良からぬことをするのは朝飯前です」」

自衛隊と警察。下「」引用。

「いま国道の自衛隊の姿はめっきり少なくなり、たまにパトカーと救急車が走行しているくらいだ。
 現在、原発に向かう道路の大半は封鎖されているが、抜け道はある。海側は、まったく警戒されていない。特別に訓練されたテロリストがその気を起こせば--と思うとゾッとする。」

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【YouTube】「福島原発内部の真実とは?」

「避難所を避ける「在宅被災者」たちの本音」 下「」引用。

「大震災から半年。避難所で暮らす人は、発生直後の約45万人から50分の1以下の8172人仮説住宅で暮らすようになった結果だが、損壊した家屋のかろうじて残された2階などで暮らし、“自立”を余儀なくされた「在宅被災者」も少なくない。その実態を現地から報告する。」

「避難勧奨で引き裂かれた地域の固い絆」 下「」引用。

「農業主体の静かな町だった福島県伊達市は、福島第一原発の事故で放射能に侵された。放射線量が高い市内4地区の113世帯が「特定避難勧奨地点」に指定され、市が住居単位での避難を支援している震災から半年、伊達市の女性たちは高線量下で何を思い、どのように暮らしてきたのか。地元を訪ねて聞いた。-略-
 父の野菜つぶし県外産買う辛さ」

「政府・東電よ、まだ大本営発表を続けるのか」 下「」引用。

「放射能という「見えない敵」をいかに封じ込めるか。私たちはいまその問いに答えを出す必要がある。本誌は、前号で報じた福島第一原発ルポの際、動画撮影もした。政府や東電の「大本営発表」ではわからない、「フクシマの現実」が映る映像を研究者らに読み解いてもらった。目的はひとつ。英知を結集するためである。」

「地下に防壁を作らなければ汚染はさらに拡散する」小出裕章。下「」引用。

「福島第一原発事故の状況は公開された写真で理解していたつもりですが、敷地内で撮影された動画を見て、すさまじい破壊が起こったことがよくわかりました。-略-
 運転を止めてた4号機は下のほうまで壁が吹き飛んでいますね。私は当初、建屋内のプールで保管されていた使用済み核燃料から水素が発生して爆発が起こったと考えましたが、そうだとする水素は軽いので建屋の上部が破壊されたはずです。東京電力の説明のように、3号機で発生した水素がダクトを通じて流れ込んだのかもしれません。
 停止中の4号機には、建屋上部のプールに使用済み核燃料も含めて1535体もの燃料集合体が入っています。崩壊を防ぐ補強工事がおこなわれたようですが、余震などで建物が崩れ落ちる危険性もあります。そうなると強い放射能を出す使用済み核燃料がばらまかれて、だれも近づけなくなってましまう。-略-
 核燃料の溶融体が地下水と接触すれば放射能汚染が拡大します。それを防ぐために地下に防壁を張り巡らせる必要があると訴えてきました。できるだけ早く造らなければいけないのですが、敷地にがれきが散乱する中で、しかも10シーベルトなどという放射線が測定される現場で、地下にダムを造るような大がかりな工事は非常に困難だと思います。それでも造らなければ、放射能汚染は地下から海に拡大していきます。-略-
 放射能汚染は非常に深刻です。国は被害を大きく見せないように避難区域を限定していますが、放射線管理区域を定める日本の法律を厳密に通用するなら、福島県の東半分、宮城県、茨城県、栃木県の一部、さらには千葉や東京都のホットスポット地域を無人にしなければいけません。
 原発がいったん事故を起こせば、これだけ大きな取り返しのつかない被害が出るのです。国も電力会社も、ただちに全国の原発を止めるべきです。」

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「2号機の「きれいさ」が原発の耐震脆弱性を示した」田中三彦(サイエンスライター)。下「」引用。

「-略-とはいえ、いくつか驚くべきことがあります。2号機の原子炉建屋がこれほど“きれい”だったとは。
 しかし、3月15日早朝、地下にあるドーナツ状の格納容器圧力抑制室付近で爆発が起き、圧力抑制室が大きく破損したという事実があります。地下の外観とは裏腹に、地下の部分は相当破損しているはずです。
 東電はいまだにその爆発原因について触れようとしませんが、おそらく地震で圧力抑制室本体の溶接部に亀裂が入り、そこから水素ガスが漏れ出して爆発したのだろうと思っています。
 しかし、もしそうだとすると、原発が、津波ではなく地震の揺れで重大な損傷を負ったという「耐震脆弱性」の問題が浮き彫りになるので、東電も保安院も、2号機の爆発については黙っているということだろうと思います。
 この映像を見てもう一つ興味深いのは、4号機の損傷状況が想像していた以上に無惨であるということです。1、3号機の破壊が原子炉建屋上部に集中しているのに対して、4号機の破壊は、全体的です。外見的には1号機以上にひどい。
 ところが、4号機に何が起きたのかを、東電はこれまた詳しく説明していないし、何も断定していません。3号機と共用している排気筒を経由して水素や放射性物質が4号機に流入し、水素爆発が起きたなどと大まかには説明していますが、流入だけで、あれほど無惨なまでに破壊されるのかどうか、きわめて疑問です。
 さらに不可解なのは、4号機の水素爆発は、その映像を見た人が誰もいないこと。映像があるのに政府や東電がそれを隠しているのか、それとも本当に爆発映像が存在しないのか、とても気になります。もしかすると実は4号機も相当激しい水素爆発を起こしたのかもしれません。
 水素爆発の着火源も気になります。水素爆発が起きるには酸素だけでなく、着火源も必要です。一般によくある着火源は電気的スパークですが、全交流電源喪失状態であったので、電気的スパークは起きようがありません。周辺環境の温度が600度にもなっていれば爆発するでしょうが、とくに4号機の原子炉建屋内がそういう温度になっていたとは考えにくい。
 3号機にいたっては水素爆発ではなく、使用済み核燃料プールで「核爆発」が起きたのではないか、という説もあります。確かに、爆発時にキノコ雲状の爆煙が上昇していくさまはそれをほのめかすのに十分であるように思えます。しかし、今回のスクープ映像から、核爆発を証明するのは難しいでしょう。
 と言っても、私が核爆発を否定しているわけではありません。真に重要なことを政府も東電もいっさい明らかにしていないからです。」

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「首都圏の放射能と汚染食品の恐怖」広瀬隆。下「」引用。

「-略-
事故再発なら食料自給の危機-略-
 よりによって、九州では食料自給率上位の佐賀県と鹿児島県だけに原発がある。先月末に連続講演会で南九州を回る途次、鹿児島湾をフェリーで横断した時、桜島がドーンと噴火する姿を失った。原発再稼働を目指す政治家に命を預ける愚かな国民であれば、もう日本は、そう長くはないだろう。」







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