磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

週刊現代 2011-5-28

2012年03月01日 | 読書日記など
『週刊現代 2011-5-28』
    鈴木章一・編/講談社2011年

特集名 いつ届く「孫正義の義捐金100億円」



【モノクロ口絵】「浜岡原発」広河隆一(フォトジャーナリスト)。下「」引用。

「-略-私が慄然としたのは、原発と住宅地の距離があまりにも近いことだ。地震で道路が寸断され、原発事故が起きれば、住民の逃げ道はない。放射能に汚染された町ごと取り残されるはずだ。
 菅直人首相の「浜岡原発停止」には、一定の評価があろう。だが、いくら津波対策をしようとも安全を保証できないことは、暴走する福島第一原発の例を見れば、明かだ。
 再開を前提にした停止でなく、廃炉に向かって進むべきだと、私は思う。」

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「さらば原発 これでいいのだ もう二度と作らない動かさない」 下「」引用。

「「原発マネー」は、日本社会のあらゆる場所にバラ撒かれてきた。そして訪れた福島での「破滅」--。命より健康より、子孫の未来より、原発をただ動かし続けることが優先される。そんなバカげた理屈は、もう永久に放棄しなければならない。-略-」

「【スクープ】東電内部文書入手!「フクシマは止められない」」 下「」引用。

「事故収束までの「ロードマップ」には、決定的に抜け落ちている視点がある。現場で作業にあたる東電熟練社員の被曝量が、どんどん蓄積していくことである。このままだと、現場に人がいなくなる。-略-」

「「福島第一原発」生みの親 東電元副社長(豊田正敏氏)が答える「東電の失敗--安全よりコストとメンツを優先してきた」

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「実はこんなに高い あなたの町の「本当」の放射線量」 下「」引用。

「公表されていた東京・新宿の放射線量は、地上18mの高さで計測されたものだった。地上から離れれば離れるほど、数値は低く出る。実際に人間が行動している、地表1m地点の数値は--。」

「足立区は「管理区域」寸前」 下「」引用。

「「3Bqという数値は、その後、減っておらず、今後2~3年は同程度で推移すると思います。今回調査したのは足立区内の公園だけでしたが、場所によつては4Bqを超える公園があっても不思議ではありません」
 40Bqを超えることもある福島市や郡山市ほどではないものの、同じ「管理区域」になりかねない汚染レベルなのである。」

「【徹底追及】水産庁「魚は安全」捏造していた」 下「」引用。

「前号でも触れたが、水産庁が国民に向けてHPで公表している「水産生物における放射性物質について」というレポートに、故・笠松氏の論文が引用されている。水産庁は「結論」としてこう記す。
〈放射性物質は、水銀や有機塩素化合物などと異なり、食物連鎖を通じて魚体内で濃縮・蓄積しない〉
 水俣病では、魚体内で生物濃縮された水銀を人間が摂取したことが原因だった。水産庁は、「水銀と違って放射性物質は魚体で生物濃縮しないから大丈夫」むと、このレポートで断言しているのだ。
 この結果がどれほどひどいものか、東京海洋大学名誉教授の水口憲哉氏が説明する。
「一読して、そこまで言うか、と思いました。放射性物質の生物濃縮についてもっとも参考になる資料は、チェルノブイリ事故の研究なんです。笠松さんも魚体に蓄積するセシウム137の濃度の時間をかけて調べ、小型魚を食べる大型魚のほうが濃縮係数が高いことを証明しまた。
 濃縮しないなんて、まったくのデタラメな話です。水産庁のこのレポートは、完全な『その場しのぎ』の産物と言えますね」-略-」

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「佐野眞一が書く 福島第一原発の罪と罰 前篇」 下「」引用。

「無人になった町では、牛や豚、鶏が無惨に横たわり、その屍肉を狙うカラスが上空を舞っている。ノンフィクション作家・佐野眞一氏が、あの日のまま時を止めてしまった「半径20km」地帯の真実を描く。」

「すさまじい死臭」 下「」引用。

「富岡町の豚舎は、それ以上に凄惨だった。ほとんどの豚が折り重なるように死んでいた。その顔はどれも、沖縄の市場二陳列されたラガー(顔皮)のように笑っているように見えた。それが却って痛ましかった。
 豚舎のまわりの腐敗臭はすさまじく、銀蝿が音を立てて死体のまわりを飛んでいた。-略-」

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「フクシマの責任はあなたたちにもある 原発を推進した裁判官たちへ」 下「」引用。

「現状黙認の権力の犬。電力会社と国の「八百長」も見抜けない役立たず」
「住民たちがどれだけ原発は危ないと言っても、聞く耳を持たない。なのに国や電力会社の根拠なき安全論は疑いすらしない。その挙げ句の爆発事故。「自分たちは無関係です」では済まされない。」

石川良雄裁判長(仙台高裁)の判決文の一部。1990年3月。下「」引用。

「「我が国は原子爆弾を落された唯一の国であるから、我が国民が原子力と聞けば、猛烈な拒否反応を起こすのはもっともである。しかし、反対ばかりしていないで落ち着いて考える必要がある。(略)
 結局のところ、原発をやめるわけにはいかないであろうから、研究を重ねて安全性を高めて原発を推進するほかないであろう」

「法の番人ではなく、番犬以下……」 下「」引用。

「「裁判というものは、裁判官が自分の判断でするのではなく、原告、被告双方の意見を聞いて、どちらかに軍配を上げるだけで、実態はどうかという観点が欠けているんです。大相撲の八百長問題でも、その実態は、裁判官より一般の人のほうが知っているから、世間の常識からすればおかしな判決が出る。原発の危険性についても同じ。裁判官たちはもっと知見を広めることが必要です」(司法ジャーナリスト・鷲見一雄氏)
 世の中を知らず、権力を追認するだけなら「法の番人」どころか、「番犬」以下だろう。」

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