磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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カケモノ-占領日本の裏表-

2009年04月25日 | 読書日記など
『カケモノ-占領日本の裏表-』
   オーナー・トレイシイ(著)/
     平松幹夫(訳)/文芸春秋新社1952年

最初にこう書かれてある……。下「」引用。

「私はたった八カ月しかこの国で過ごさなかった。しかも新聞の特派員として大半の時間は商業と政治の論文を書くのに割かなければならなかったが、これらの論文たるや、後に私の友人たちが言ったが、本当にどの一篇も、書くのが大変だったが、読まされるのは、なおうんざりさせられるものだった。-略-」

うんざりでも読まないといけないこともあると思う。

お客様でずっとすごしていこうなんて、民主主義などではないだろう……。

訳者の言葉……。下「」引用。

「オーナー・トレイシー女史は、一九四八年二月、英国の「タイムズ」特派記者として日本を訪れ、滞在八カ月内に、わが国の実情をつぶさに観察し帰国し、翌四十九年六月に本書を脱稿した。ロンドンのメシュアン社から、著者の処女出版として発売されたのは、五十年六月であるが、戦後の日本を書いた最良の書として、権威ある英国図書協会の推薦図書となり、たちまち数版を重ねるベスト・セラーとなって一躍英米の読書界の人気を湧かした。占領下の日本ではもちろん禁断の書で、抄訳許されず今日に及んだものである。」

もくじ

本業は作家……。下「」引用。

「以上の経歴が示すように、著者はジャーナリストが本職ではなくて、本来作家であり批評家なのだ。」

新聞社社主は毎日歌舞伎をみて、吉原に誘っていると書いてある……。

アニー・パイルに映画を見に行く。

日本の大衆はマルクスに熱中。

朝日新聞記者……。下「」引用。

「S氏はさすがに、こんな思い違いはしなかったが、彼はただ自己の立場を知りたがったのだった。彼が朝日新聞社から貰っている月給は、俸給外の収入が相当あるので、その方がきびしい課題の対象になることを恐れていたのだ。」

ゲイシャ組合……。下「」引用。

「この組合は数カ月前に結成され、彼女たちの生活を一段と幸福に自由にするために通過したところの、新しい法令をことごとく、即座に廃棄すべきことを今要求しているのだった。」

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タバコを吸う少年……。下「」引用。

「彼女の報告によると、少年犯罪は増加の傾向をたどっていた。-略-子供たちが食物ではなく煙草を得るため、金を盗んでいることだった。何處でも、貧民階級のまだ年のゆかぬ子供たちが煙草を喫い出していた。」

MPのことも書いている……。下「」引用。

「MPはムチで、立派な婦人と娼婦の区別もつかず、しばしば間違いをやらかすが、彼等は自分たちの間違いを単に、途方もない面白い冗談話の種としか考えていない。」

GHQの皇室攻撃……。下「」引用。

「GHQの皇室攻撃は、もっとも実質的なところでは、やや成功をおさめることができた。まず一九一二年以来の事務を握っていた老子爵をお払い箱にした。」

「非合法の国家神道」
--これを復活させようとする人たちもいるのだろう……。

「第十四条 アメリカの悲劇」下「」引用。

「-略-広島の市内に入って私が最初に受けた印象は、それはごくありふれた市だということだった。特殊なものは全く何一つ見当たらなかった。実際、もし何ものかを表わしているとしたら、それは、人間がしたいと思っただけのいたずらと破壊をしたという、人類の失敗の証拠だけでった。
 爆心の周囲は、今もなお大きな荒地のままだった。市街も荒れ果てていて、多くの石造建物はその内部を破壊されて無用の長物と化して立っており、市街を取り囲んだ山々は、青い巨大な焼跡を残していた。」

アメリカのつくった悲劇が正しいだろう……。

やる気がある広島市長……。下「」引用。

「外国人が現われるや否や、すぐ市役所に連れて行き、市の主だった人と会わせる。緑茶が出され、大変見事な風采の人物である市長が、世界平和について滑らかに一席弁じ、ノー・モア・ヒロシマ!(広島の悲劇で二度とくり返すな)というスローガンで結ぶ。」

そして、屋上から広島をながめさせたという……。

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