磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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小説中央公論 昭和36年夏季号

2008年09月09日 | 読書日記など
『小説中央公論 昭和36年夏季号』
  笹原金次郎・編/中央公論社1961年

原爆関連は、「終車は出た」大田洋子・著と、「旅情」佐多稲子・著が掲載されていました。



--「終車は出た」大田洋子・著。下「」引用。

「二人の子供たちは田舎に疎開していたので、原爆投下から救われた。しかし小川梅子夫妻は、ただひと晩の島からの外出で、橋の傍の実家に戻っていた。」

傷を残す広島を描く……。

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--「旅情」佐多稲子・著
立ち直ろうとしていたという。下「」引用。

「長崎の市内で、私は原爆犠牲者の婦人たちにも逢ってきたばかりであった。その中には若いひともあった。深くはげしい傷痕を抱きながら長崎の町は、独特の歴史の上に立ち直ろうとしていた。」

一般の人はこういうものだったのだろう……。下「」引用。

「長崎の町で逢った未亡人のひとりの言葉がおもい出されてくる。
「お父さんが帰らんのでしょうが。あのひどい中をですね。毎日、探して歩いて、死んだ人の顔をいちいちたしかめて歩きましたもんね」

裏表紙にテレビの広告がありました。



この時代にももう原発が……。

そして、その技術は国策としてすすめられてきましたが、たいした進歩もみられないという。

宇宙旅行をするときでも、原子力などという巨大な力は必要ないという。

時代は軽薄短小……。

なのに、原発は、重工長大。

その概念さえ時代遅れだというのに……。

それでも、今でも国策としてすすめられている……。

国の未来というよりも、集金システムを守るという感じがしてならない……。

もちろん、「原発経済神話」も嘘……。






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