磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

094バーバラ=放射能廃棄物!

2006年06月20日 | Ra.
ラヂオアクティヴィティ[Ra.]
第一部ブロック・バスター

四、インスタント・カーマ

094バーバラ=放射能廃棄物!



「マイク!お医者さんたちが来るそうよ!」
「よかった!」
マイクの顔に血の気が少しもどった。

しかし、画面に写るのは、放射能被曝を防ぐ防護服を着た大人たちがいた。

「テレビか?」
猛毒マスクの下からの声はききにくい。

「そうよ」
バーバラは応えた。

「テレビ……。消せよ」
防護服の男たちは話している。

「どうして……」
「どうしても……」
「消すなよ!」
マイクは叫んだ。

「何だ、テレビ電話かい?」
「マルチ・メディア時代だからなあー」
と、もう一方の男。

「いや、今は、放射能時代さ!」
と毒づいた。

「消したか!」
「ええ!」
しかし、写っていた。

バーバラが嘘をついたのだ。
きっと、向こうの画面は消えているのだろう。

「おい、様子が変わったぞ!」
男たちは、バーバラの様子を見ている。

「もう死ぬだろう……。おい、測定器を持ってこいよ」
ガーガーと大きな音。

「ちっ!こいつ、針が振り切れたぜ!」
「おい、ドクター!いいとこに来たな!」
ドクターはバーバラの腕をとる。

「もう死亡しているよ」
と冷たく話した。

腰から崩れてマイクは失神した。
勇気と博士がマイクを支えた。

「おい、マイク!」と勇気。
博士と勇気はマイクをソファーの上に横たえた。
マイクは静かな息をしていた。


しばらくたった。

「いや、どうした?……」
気を取り戻したマイク。

「バーバラは担架で連れていかれたよ」
「もっと、最後の様子を話してくれよ」
「放射能廃棄物だから、どこかへ運んで行ったよ。ただ、それだけだ……」
博士は気まずそうに言った。

「えっ!放射能廃棄物……」
口を開けまま、目は焦点があっていないマイク。

「どうして、バーバラが、放射能廃棄物なのだ!」
と、モニターに殴りかかった。

モニター画面には何も写っていなかった。
ナンシーの友達、レイデのように、鉛の柩に入るのだろうか、一同は思った……。
しかし、一人だけ冷静な人もいた。








閑話休題

そう日常と戦争をわける思想はやめようね。
日常と戦争をきれいに線をひくことはできない。

あさはかな人たちに、騙されるだけだよ。

戦争になったら、日常もそうなるんだよ。

日常でも目に見えない、
心の戦争をしている人たちもいると、
僕は思う。

ジョン&ヨーコはいっていたと思う。
平和でまず私たちがいましょう。

なかなかいれられないけど……。





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