『番組はなぜ改ざんされたか－「NHK・ETV事件」の深層－』
メディアの危機を訴える市民ネットワーク・編/
一葉社2006年
この本で一番印象にのこったこと……。下「」引用。
「メデイアが作り上げた安倍晋三氏の「ソフト」なイメージに騙されてはいけない。ファシストは常に「改革者」「救済者」の顔をして社会に登場するのだ。「保守革命」を叫ぶ日本の「プチ・ファシスト」たちが、かつて日本軍の「慰安婦」とされた女性を今日でも陵辱し続ける事態をゆるしてはならない。憲法・教育基本法における「戦後リベラリズムのもっとも核心にある制度」が破壊しつくれる前に、番組改ざん問題の真相と責任者を明らかにしなくてはならない。」
この本は……。下「」引用。
「事件とは、二○○一年一月三○日にNHK教育テレビが放映した番組、ETV2001「シリーズ 戦争をどう裁くか」の第二回「問われる戦時性暴力」が、制作過程で協力な政治介入を受け、放送内容に著しい改ざんが施されたというものです。本書は、この事件について、その経緯の詳細を整理して解明し、それが起こったことの意味を出来る限り多角的に検討しようと、「メディアの危機を訴える市民ネットワーク」（以下「メキキネット」と称する）事務局により共同編集されました。－略－」
安倍晋三、中川昭一……。下「」引用。
「この最後のピース、それしこれを追検証した松尾武元NHK放送総局長、安倍晋三、中川昭一代議士らのインタビュー記事などにより、いよいよNHKと政治家たちとの直接の接触が具体的に明らかになり、またこの番組改変の事実が広く人々の知るところとなったのです。－略－」
index
「この事件の後、NHKは制作会社排除へ向かった」
「企画を持ち込んだのはNHK関連会社だった」
「女性国際戦犯法廷」を放送するつもりが……。下「」引用。
「「女性国際戦犯法廷」（二○○○年一二月・東京）は、歴史上はじめて日本軍性奴隷制を「人道に対する罪」として国際法のもとに審理し裁断した。－略－NHK「ETV2001」四夜連続シリーズ「戦争をどう裁くか」の第二夜（一月三○日）は、この女性法廷の成果が国際社会の思想的な潮流のなかでどのような意味をもつのか広く考えることをめざしていた。しかし番組は、当初の企画を大きく裏切り、制作された。番組の中心主題である日本軍の性暴力が「人道に対する罪」としてどう裁かれたのかという詳細を回避したばかりでなく、法廷そのものについても歪んだ知識を提供してしまった。」
index
出演者の髪の長さが改変されているので変化するという。下「」引用。
「二八日に行われた高橋の新撮コメントがどの部分で、あったかについては、彼の髪の毛が番組中、伸びたり短くなったりするので、その長さに注目すればかなり正確に特定することができる。－略－」
21世紀の「白虹事件」だという。
小林よしのり『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論』などについてのテッサ・モーリス－スズキの批評。下「」引用。
「小林の漫画は「たんなる過去の叙述ではなく、つねに現在についての論評」であり、自画像として描かれている主人公である小林は、彼の意見に異議を唱える学者たちは、すなわち、敵と敢然と闘っているヒーローとして登場する。スズキ氏はその資格様式に酷似しているものとして旧ソ連のポスター芸術の技法を挙げてるが、注目したいのは、「デフォルメされた過去」と「小林の英雄然とした姿で登場する現在」の併置するテクニックによって、「直接性」が生じるという指摘である。なぜなら、この「直接性」によって、彼の漫画は「一体化」の問題として歴史にかかわるからである。」
index
あれでヒーローだったのか？ 触覚があるから、ゴキブリ人間かと思っていた？ わけわかんないね。
でも、プロパガンダのマンガと似ているとボクも思う。
実につまらない底の浅い表現方法だと思う……。
Index
そして小林の絵の従軍慰安婦。下「」引用。
「「従軍慰安婦」を卑猥に描き、中国人をとことん卑しめた画は嫌悪感をもたらすためのデザインであるので、読者が嫌悪感を持つのは当然であり、嫌悪感が漫画のなかに向かわなければ、画によってそのような嫌悪感をもたらした作者に向かうことになる。」
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もくじ
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目次
メディアの危機を訴える市民ネットワーク・編/
一葉社2006年
この本で一番印象にのこったこと……。下「」引用。
「メデイアが作り上げた安倍晋三氏の「ソフト」なイメージに騙されてはいけない。ファシストは常に「改革者」「救済者」の顔をして社会に登場するのだ。「保守革命」を叫ぶ日本の「プチ・ファシスト」たちが、かつて日本軍の「慰安婦」とされた女性を今日でも陵辱し続ける事態をゆるしてはならない。憲法・教育基本法における「戦後リベラリズムのもっとも核心にある制度」が破壊しつくれる前に、番組改ざん問題の真相と責任者を明らかにしなくてはならない。」
この本は……。下「」引用。
「事件とは、二○○一年一月三○日にNHK教育テレビが放映した番組、ETV2001「シリーズ 戦争をどう裁くか」の第二回「問われる戦時性暴力」が、制作過程で協力な政治介入を受け、放送内容に著しい改ざんが施されたというものです。本書は、この事件について、その経緯の詳細を整理して解明し、それが起こったことの意味を出来る限り多角的に検討しようと、「メディアの危機を訴える市民ネットワーク」（以下「メキキネット」と称する）事務局により共同編集されました。－略－」
安倍晋三、中川昭一……。下「」引用。
「この最後のピース、それしこれを追検証した松尾武元NHK放送総局長、安倍晋三、中川昭一代議士らのインタビュー記事などにより、いよいよNHKと政治家たちとの直接の接触が具体的に明らかになり、またこの番組改変の事実が広く人々の知るところとなったのです。－略－」
index「この事件の後、NHKは制作会社排除へ向かった」
「企画を持ち込んだのはNHK関連会社だった」
「女性国際戦犯法廷」を放送するつもりが……。下「」引用。
「「女性国際戦犯法廷」（二○○○年一二月・東京）は、歴史上はじめて日本軍性奴隷制を「人道に対する罪」として国際法のもとに審理し裁断した。－略－NHK「ETV2001」四夜連続シリーズ「戦争をどう裁くか」の第二夜（一月三○日）は、この女性法廷の成果が国際社会の思想的な潮流のなかでどのような意味をもつのか広く考えることをめざしていた。しかし番組は、当初の企画を大きく裏切り、制作された。番組の中心主題である日本軍の性暴力が「人道に対する罪」としてどう裁かれたのかという詳細を回避したばかりでなく、法廷そのものについても歪んだ知識を提供してしまった。」
index出演者の髪の長さが改変されているので変化するという。下「」引用。
「二八日に行われた高橋の新撮コメントがどの部分で、あったかについては、彼の髪の毛が番組中、伸びたり短くなったりするので、その長さに注目すればかなり正確に特定することができる。－略－」
21世紀の「白虹事件」だという。
小林よしのり『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論』などについてのテッサ・モーリス－スズキの批評。下「」引用。
「小林の漫画は「たんなる過去の叙述ではなく、つねに現在についての論評」であり、自画像として描かれている主人公である小林は、彼の意見に異議を唱える学者たちは、すなわち、敵と敢然と闘っているヒーローとして登場する。スズキ氏はその資格様式に酷似しているものとして旧ソ連のポスター芸術の技法を挙げてるが、注目したいのは、「デフォルメされた過去」と「小林の英雄然とした姿で登場する現在」の併置するテクニックによって、「直接性」が生じるという指摘である。なぜなら、この「直接性」によって、彼の漫画は「一体化」の問題として歴史にかかわるからである。」
indexあれでヒーローだったのか？ 触覚があるから、ゴキブリ人間かと思っていた？ わけわかんないね。
でも、プロパガンダのマンガと似ているとボクも思う。
実につまらない底の浅い表現方法だと思う……。
Indexそして小林の絵の従軍慰安婦。下「」引用。
「「従軍慰安婦」を卑猥に描き、中国人をとことん卑しめた画は嫌悪感をもたらすためのデザインであるので、読者が嫌悪感を持つのは当然であり、嫌悪感が漫画のなかに向かわなければ、画によってそのような嫌悪感をもたらした作者に向かうことになる。」
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