磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

セラフィールド/ラ・アーグに生きる人びと-再処理工場のほんとうの話-

2009年09月13日 | 読書日記など
『セラフィールド/ラ・アーグに生きる人びと
  -再処理工場のほんとうの話-』
    原子力資料情報室1990年

あいも変わらず原子力推進派の人たちは、詐欺的手法をつかっているようです。
--こんなことを、よく許したものである……。癒着なくして、原発なし!
「公害と原発のあるところに民主主義はない!」



「はじめに」で書かれてあります。下「」引用。

「青森県六ケ所村に再処理工場を建設しようとしている日本原燃サービスは、住民の不安をやわらげるためにさまざまなパンフレットをつくって配布しています。どれもきれいな図や写真入りで、まったく問題がないかのように描かれています。そのパンフレットのシリーズの中には、世界でただ二カ所再処理工場が動いているイギリスのセラフィールドとフランスのラ・アーグの周辺住民の、なんの心配もないというメッセージが、顔写真入りで載せられているものもあります。
 私たちはこれらのパンフレットに登場してくる人びとがどういう人なのか、その人たちの言っていることが本当なのかを確かめるために、まずセラフィールドの地元の人に問い合わせました。
 さっそく返事が届き、登場人物のほとんどは、セラフィールド再処理工場になんらかの形でかかわっているか、工場に頼って生活している人びとだということがわかりました。またセラフィールドに住んで、実際に被害を受けている人たちの手紙も送られてきました。-略-」

期待はずれで、イギリスも西ドイツ、米国もあきらめた。下「」引用。

「プルトニウムを使う原子炉は、「高速増殖炉」と呼ばれています。原発で使った燃料からプルトニウムを取り出し、これを再利用できる、ということで、はじめは「夢の原子炉」といわれて期待されていたのです。
 ところが、実際には、まったく期待はずれ。アメリカでも、イギリス、西ドイツでも、高速増殖炉を実際に使うことをもうあきらめています。」

夢の原子炉でもなく、最も古い原発の型ですね。

「東海再処理工場のみじめな実績」下「」引用。

「東海再処理工場の運転経験は、まさに惨たんたるものです。同工場の年間処理能力は二百十トン(使用済み燃料の量は、燃料にふくまれるウランの重さであらわす)と言われていましたが、運転開始以来一九八八年までの八年間の平均処理実績は三十八トン、わずか一八%という設備利用率です。-略-」

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「事故になればチェルノブイリを超える」

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パンフの三人は……。下「」引用。

「六ヶ所村の皆様
 日本原燃サービスのパンフに出てくる3人の人々は、皆、セラフィールドに生活を依存している人々です。-略-
 ここでご紹介したセラフィールド再処理工場から影響をこうむった人々のメッセージが、六ヶ所村の再処理工場建設に対する反対運動に役立ち、この計画を止められることを願って止みません。
   1989年1月 サイモン・ボクサー」

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「白血病になった子供たち」 下「」引用。

「それにしても父親の被曝だけが白血病の原因でしょうか。再処理工場は日常的に放射性物質を空や海に出しています。浜辺で子供を遊ばせたために、その子が白血病になったのではないかと懸念しているのはジャニン・アリス・スミスさんです。」

「工場に支配された地域の暮らし」 下「」引用。

「ラ・アーグ再処理工場の建設は、この地域の経済を大きく様変わりさせてしまうような大事業でした。-略-
 しかし、これで村に活気が出たかというと、必ずしもそうではありません。-略-」

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