磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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時代の証言 ●原子科学者の昭和史

2009年02月01日 | 読書日記など
『時代の証言 ●原子科学者の昭和史』
    伏見康治・著/同文書院h1年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「今、はじめて語る!
政治と科学の相剋
昭和という時代を、原子核物理、原子力開発に従事した科学者たちは、政治と科学の相剋の中で、どう生きてきたのか。生々しい証言に満ちた自伝。」




東大入学当時、大秀才は学生運動をしていたという。
「大地主天皇を葬れ」とビラを配っていたという。

お金のない著者は奨学金のため勉強にはげむ。


1932年、東大理学部物理学科2年生。
この年は、原子核物理学発展史上の「奇蹟の年」と呼ばれる。
大発見が集中した年。

湯川秀樹博士のことがよく書かれてありました。
理研、阪大で著者と知りあいで。
そして、湯川博士は母校京大に1939年帰る。

フェルミの妻はユダヤ人だったので、計画的に亡命したという。

空襲で亡くなられた学者のことも書かれてありました。下「」引用。

「東京大空襲の時であったろうと思うが、私が尊敬していた先輩天野清さんが、焼夷弾に直撃されて亡くなった。新聞かラジオで知ったのである。私は天野さんの名著『熱輻射論と量子論の起源』という本を立てて、その前に線香をたいて、彼の霊を弔った。」

広島、長崎の原爆のこと。
「原爆の子」のことなども書かれてありました。


原発にもっと適切な視点が欲しかったと思う。












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