磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原爆の子●16●空白への挑戦 文部省選定は幻に

2006年07月05日 | 読書日記など
朝日新聞夕刊1991年7月16日
原爆の子●16●
空白への挑戦

文部省選定は幻に
「反米的」と文相が拒否


「「ひろしま」の監督は関川秀雄、脚本を「山びこ学校」の八木保太郎が担当した。広島のある高校の一クラスが舞台で、白血病で倒れる女生徒を中心に、原爆孤児の生活、占領下の不安な街などを劇的に描くという筋立てである。八木の脚本は広教祖などの討議にかけられ、計三回の書き直しとなり、五三年三月ようやく脱稿した。出演は岡田栄次と山田五十鈴、特別出演の月丘夢路は広島出身者として、とくにこの映画への出演を申し出て話題になった。」


石田成雄さん(右)。「長田先生はヒロシマの
思想的な展望を与えた人でした」
=1991年6月、広島市の中学校で


新藤作品の価値を認めつつ、「現代の原爆のもつ無差別性、ジェノサイド(みな殺し)の特徴が十分に映像化されていなかった。そこを十分に映像化されていなかった。そこを埋めるのがねらいだったのです」
と石田成雄さん。

炎の中を川に飛び込み息絶えていくシーンは、4万人動員。

自主ルートで上映。

1955年、ベルリンの映画コンクールで入賞。

はじめは、文部省教育映画等審査分科審議会が、「文部省選定」と決めたが、「反米的」と実現しなかったという。

そして、この文章を書いておられる論説委員・斎藤忠臣は「「原爆の子」に対する外務省の画策と、「ひろしま」に対する文部省の拒否−−その二つの映画が外国で評価されたことは、なんとも皮肉なことであった」と締めくくっておられました。






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