磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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草の根はどよめく

2008年07月09日 | 読書日記など
『草の根はどよめく』
   古在由重・著/築地書館1982年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「中野好夫氏評
八十歳というこの老哲学者が反核を語る切々たる情熱には、心から頭の下がる思いがする。息づかいまで聞こえそうである。座談のよさを百パーセント生かしたものというべきか。問題の深い本質が実に平明な生きた人間の言葉で述べられているのだ。おそらく著者は特に若い世代に読まれることを望んでいるのだと思う。どうか応えてあげてほしい。私の願いでもある。」



原発でもこのようなことがありますね……。下「」引用。

「他方、レーガンの核増強政策にもかかわらず、最近の世論調査によれば、とりあえず核兵器の実験、生産、配備をすべて停止しようという核凍結論が六八パーセントの支持をしめた。そして核攻撃をただ軍事施設にだけ限定するという核戦争のもとでも、自分は十分にいきのこる可能性があると信ずる回答は、わずか九パーセントにすぎない。」

フィンランドで原発がつくられているというが、賛成していない人の方が多い。
--これで、はたして民主主義とはいえるのだろうか?

草の根(グラス・ルーツ)とは? 下「」引用。

「戦前のわが国でも、民衆はしばしば「草」にたとえられた。“民草”(たみくさ)という語がたびたびつかわれたのも、戦前のことである。」

英語の辞書によれば、けっこう新しい用語のようである。下「」引用。

「その発生史からみて「草の根」あるいは「草の根・民主主義」という語がそもそもアメリカ産だということは、たやすく推定されよう。しかも「グラース・ルーツ」という語は一九二○年ごろまではまだ辞書にもみいだされなかったらしい」

イギリスの哲学者バートランド・ラッセル。下「」引用。

「かれは、九○歳をすぎてから、核兵器反対のためのデモンストレーションの先頭にたって行進し、貴族の称号をもっていたのにもかかわらず、裁判にかけられたことがあります。そして法廷でも頑強に核兵器および核戦争にたいする反対の演説をやりました。まもなく釈放はされたのですけれども、かれのながい一生をおもうとき、わかころからその死にいたるまで、戦争にたいして反対したということだけみても、まったく英知と勇気のある人であることは、まちがいなくいえるでしょう。」

1959年、ラッセルは「常識と核戦争」を発表。下「」引用。

「いま必要なのは、あれこれのイズム、すなわち主義へのアピールではなくて、たんにコモン・センスへのアピールであることをうったえたい」。これが、この序文の最初の句です。だからラッセルにあっても、核兵器をなくせ、核兵器はごめんだというのは、なにもむずかしい理論ややかましい理屈は必要がないということですね。」

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ヒバクシャは日本だけではない。下「」引用。

「いま核兵器の製造や実験によって多数の被害者が実際にでています。これこそまさに「ヒバクシャ」なのです。」

チェルノブイリ大事故によって、もう世界の人すべてがヒバクシャという人もいる……。

大正デモクラシーであって、大正民主主義ではない理由。
--天皇主権と正面衝突してしまうので、大正デモクラシーとなったという。








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