あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 314 お人よしの貧乏人と 戦争をしているマスコミ! 「日本茶がいいでござるね。肥らないし、脳のエネルギーにもなるというらしいでござる」 「肥るのはイヤよね。女性たちから冷たい視線を送られるって。でも、それを反対に考えたら、今の売れっ子のお笑い三島山五中でいられるわね」 「しかし、肥満は健康に悪いでござるよ。健康第一でござる! 特に貧乏人はそう考えておかないと大変なことになるでござるよ」 「それもそうだね。セレブのお笑い芸人たちと同じにしちゃいけないわね。だって、彼女たちも成功物語に出ている成功者なんですもんね。でも、一般社会じゃ、ふとっていると差別されるのよね。それも男性だと特にね、『ヘアスプレー』っていう映画がおもしろかったわよ」 「日本では意味を考えずに、何でも売れればいいってものでもござらぬよ。健康第一でござる。ウソつきになって、愛までウソにしてしまっては、幸せもないでござるよ」 「そこまで、オカネスキーは考えているのか。日本人はそこまで考えたりはしないと思うわ」 「日本のテレビはいかに消費させるか、マインド・コントロールするかというもので、実に差別的なものでござる」 「視聴率戦争なんていっているわね」 「まさに、戦争でござるね。人権なんかも重視しないし、自分さえ生き残ればいい! そんな感じになっているでござるね」 「まったく、そんな人たちの情報があてになるわけがないわね」 「永井隆博士は、“ひび”という文章を書き残しているでござる」 「ひび?」 「ひび割れのひびでござるよ。第1回の原爆実験で、あまりの高温のために、砂がガラス化して、急激にひえ、ひび割れが生れたというのでござる。しかし、長崎ではそのひび割れが、人の心に生れたそうでござる」 「心にひび割れ?」 「昔の人は、心をカガミにたとえる人たちがいたでござるよ。今の人はしないかもしれないが……。今の人の心をカガミにたとえたら、誠、ひずんでいるものでござる。むかしの安物のカガミはゆがんでいたものでござるよ」 「そうなんだ……」 「ゆがんでいるどころか、ひび割れを起こしている。きれいなものを、きれいごとといって、自分のヴィジョンでしか見ることができない人たちもいるでござるよ。」 「ひび割れの社会で、セレブのいう悪夢を楽しんでいるお人よしの日本人もいるわね……」 「でも、それが本当にお人よしでござるか?……。戦争のようなことをしている人たちは信じないことが寛容なり!」 「権現さんがいったのかしら?」 「戦の時でも、人間性を重んじる権現さんの心は平和でござろ?」 「そんなものかしら?」 やはり、江戸マニアのオカネスキーだと、小一郎は思った。
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