磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

週刊金曜日 2011-5-27

2011年08月03日 | 読書日記など
『週刊金曜日 2011-5-27』
    平井靖嗣・編/金曜日2011年

特集名 浜岡原発の次は敦賀と美浜だ



今週の表紙。下「」引用。

「死者4人を出した福井県美浜町の関西電力美浜原発3号炉(後ろの円筒形の建物)事故翌日の2004年8月10日、海水浴に講じる人々。」

女川原発「圧力上昇時に放射性物質を放出するブローアウト・パネル 福島原発で機能せず建屋爆発に」下「」引用。

「五月上旬、東日本大震災で被災した東北電力女川原子力発電所(宮城県女川町)を訪れると、二号機と三号機のタービン建屋の外壁に、鉄骨の足場が組まれていた。また、原発の岸壁では重油タンクが横倒しになっていた。
 女川原発近くに建つ民家は徹底的に破壊され、津波の激しさを物語っている。
 地震と津波被害について東北電力に確認すると、横倒しになった重油タンクは「暖房用の重油タンク」で、非常用電源とは直接関係ない施設。一方、三号機タービン建屋外壁の足場は「地震の揺れで、タービン建屋の(圧力を調整する)ブローアウト・パネルが開いてしまった」ため、それを閉めた上で足場を組んでいるという。
 ブローアウト・パネルは、非常時に建屋内の圧力が高まった際、圧力を逃がすため自動的に、“パカッ”と開くのだが、今回の地震の揺れて開いてしまったそうだ。同様の設備は、タービン建屋のほか、原子炉建屋にも装備されている。
 放射性物質が大気中に放出されたとしても、建屋が爆発することで大量の放射性物質が放出されるよりはましだ--という発想で設置されている。-略-」

「すべての原発を停止・廃止に!」「「反原発」議員・市民連盟発足」 下「」引用。

「全国の地方議員と市民が連携し「反原発」のうねりを--。東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、全国の自治体議員・市民で構成する「反原発自治体議員・市民連盟」の結成式が五月二二日、投機用都内の水道会館で行なわれ、浜岡原発のある静岡をはじめ、埼玉、大阪など全国各地の地方議員や市民ら二二五人が参加した。-略-」

「中国「原発大国」の道へ 発電容量増に加え「輸出大国」も狙う」

「ドイツ 原子力フォーラム開催 原発ロビイストの集会に反発する市民も」 下「」引用。

「五月一七日から一九日にかけてベルリンでドイツ原子力フォーラムの年会合で開かれた。一六カ国から一六○○人が参加した大規模な原発ロビイストたちの集会だ。-略-
 また○九年には当時環境庁長官だったジグマー・ガブリエル氏(社民党)が原子力コンツェルンのプロパガンダセンターだと批判。-略-
 今回の会合でも座長のギュルドナー氏は「福島の事故で国民は過剰反応気味。政府の脱原発決定はナンセンス。安全に関してはわが国ほど高水準なところは世界中どこにもない」といいのけた。こうした言葉は、日本の原子力村から幾度となく聞かされている。」

「飯舘村の青年ら避難実現目指し結成「負げねど!飯舘!」」 下「」引用。

「福島県飯舘村の青年グループ「負げねど!飯舘!」の佐藤健太さん(二九歳)は憤っていた。
「原発直後に、村では大学教授が『マスクがなくても、子どもを外で遊ばせても安全』と講演し、私たちは安心しました。だが四月一一日、いきなり計画的避難区域に指定され、被曝していたことに苛立ちました。なのにこの二カ月間、避難は一向に進んでいません」-略-
 今、村では誰も今月末までの避難完了を信じない。村が確保した避難先は、人口の半分以下の二七○○人分しかないからだ。それも車で四○分の福島市周辺だけだ。
 なぜか? 佐藤さんは続ける。
「村は、村の基盤を維持するため大手事業所や老人ホームを残し、そこに通勤させるためです。これは国も認めた特例措置。被曝を怖れる職員は怒っていますよ」
 最も問題なのは「選択肢が与えられないこと」と佐藤さんは語る。」

index

福島市も……。下「」引用。

「福島市でも放射線値は高いから、県外避難したい。でも、県外自治体からの『村民を受け入れる』との申し出を、通勤にこだわる村は蹴っています。すでに二カ月経ち、内部被曝した人もいるはず」
 最優先課題は子どもたちを守るための県外避難だ。」

index

「保守派こそ反原発」中島岳志。下「」引用。

「論壇を見ていると、やはり保守派の側に原発推進論が多い。しかし、私は根本的なところで疑問を感じる。保守思想の本質を吟味すると、保守派こそが原発に対して懐疑的にならざるを得ないと思うからだ。
 保守思想の根源にあるのは、懐疑主義的な人間観である。人間はいつの時代も過ちを犯し続ける。人間は常に不完全であり、パーフェクトな存在として現れたことなどない。人間の理性には決定的な限界があり、完成された知性を保有したことなど一度もない。」

「浜岡原発停止の次は敦賀と美浜、玄海だ 老朽化で高まる大事故の危険性」伊田浩之。

「都合の悪いことに蓋をする関電の「原発安全文化」 緊急対策で炉心溶解は防げない」島田清子。下「」引用。

「東京電力に関心が集まる一方、他の電力会社はなにをしているのか。住民の不安に誠実に対応しているのだろうか。老朽化した原発の多く持つ関西電力の実情を報告する。-略-
 大事故時には琵琶湖が数時間で汚染される
 若狭の原発で大事故が起これば、関西の水瓶である琵琶湖は数時間で放射能に汚染されてしまう。美浜原発から琵琶湖までわずか三○キロメートルしかない。「原発さよなら署名」の関西の呼びかけ団体一一団体は「琵琶湖の水がみんなのいのち・さよなら原発ネットワーク」をつくり、各自治体への働きかけを始めている。-略-」

「貧困なる精神474--地震による原子炉大事故は予言されていた下の3 生データを出し専門家の意見を聞くべき」

「日本は民主主義社会なのか」中嶋啓明。下「」引用。

「「未曽有の災害に直面し、皇室に多くの目が集まる」(同社説)よう、賛美一辺倒の大キャンペーンを展開するメディアは、「主権者」を弾圧する権力の動きには「目が集まる」ことがないよう、知らぬふりをする。
 最近の反原発のデモを見たフランス人留学生は、警察の規制の厳しさに驚き、日本が民主主義社会だというのは大ウソだと断言している。」









index

INDEX

INDEX



エンタメ@BlogRanking




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。