磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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14歳からの原発問題 14歳の世渡り術

2011年12月08日 | 読書日記など
『14歳からの原発問題 14歳の世渡り術』
   雨宮処凛・著/河出書房新社2011年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「『2011年3月11日まで
「原発」に無関心だった私が
素朴な疑問を専門家に
ぶつけました。私たちは、
どんな未来を望むのか。
原発は、そのことを
突きつけてきます。』」



「原子力ムラ」研究=社会学者・開沼博(かいぬまひろし)の写真。下「」引用。

「写真に映るのは、原発近くで売られているという「原子力つけめん」や「原子力最中(もなか)」。地元の名産的な感じで、「原子力」というキャッチコピーが冠された商品が販売されているのだ。
 このように、原発には科学技術と金と利権と政治と国際関係と地域の雇用が絡み合い、そこに昭和レトロな「町おこしグッズ」的マヌケな土産物が同居し、何やら核融合的カオスが生み出しているのだ。ちなみに原発近くでおかしな名前の商品が販売されるのは日本に限ったことではなく、アメリカではプルトニウムの名がついたビール、その名も「プルトニウム・ポーター」かバーで提供されている(映画『ヒバクシャ世界の終わり』より)。」

誓約書があったとしも、まともな法治国家なら当然通用しないとボクは思う。下「」引用。

「高い賃金につられて、仕事のない若者が「将来白血病になってもなんの保証もありません」と書かれた誓約書にサインし、働いているという驚愕の事実も報道されている。」

電力会社の人と下請け。下「」引用。

「それでは、電力会社の社員との関係はどんなものだったのだろうか。Aさんによると、危険な仕事を担う人のうち90%が下請けや孫受けの人たち、あとの10%がメーカーや電力会社の社員とのことだ。
「例えばオペレーティングフロアで僕らが作業しているわけですが、電力会社の人はものすごく分厚い壁で区切られていて放射線がほとんど来ないところから一切出てこない。もう絶対近づかないですね」」

接待係=放射線管理員……。下「」引用。

「そんな現実である一方で、電力会社は「たかり」の体質もあった。暗に接待を要求するのだ。
「僕のいた原発では、放射線管理員って接待係なんですよ。電力会社の主任とか課長クラスの人に『飲もう」と言われたら行って、奢(おご)らされる。そのために月に5、6万円、会社から接待費も支給されてました」
 接待で連れていかれたフィリピンバーでは、電力会社の人のツケ18万円を払わされたことまであったというから実に半端じゃないたかり体質だ。
「自分の接待費じゃ全然足りないから、訪管グループの人間が集まって、『みんなAに接待費1万円ずつ出してやって』って話になって、それで後日払いに行きました」」

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「アトム」……。下「」引用。

「回転寿司屋の看板には「回転寿司アトム」、旅行会社の看板には「アトム観光」、本屋の看板にはやはり「ブックスアトム」……。とにかく「アトム」だらけなのだ。-略-この世の脱力を集結したような昭和レトロな原子力ムラの風景が映し出されている。そうして町のいたるところには「原子力 明るい未来のエネルギー」「地球にやさしいエネルギー 原子力」などのおなじみの古ぼけたゲート。
 一体、原発がある町で、それはどのように人々と「共存」してきたのか、そしてどのような経緯で町の風景が「アトムだらけ」に変わってしまったのか、そしてそもそもなぜ、日本に原発が作られたのか。-略-」

「ゴジラが「核」で、鉄腕アトムが「原子力」?」
「ドラえもん」も原子炉で動いているそうだ。

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……「ドラえもん」は「粒あん」で動いてほしいなあ。「こしあん」では動かない、未来の世界のスイーツロボット~♪

「原子売り場」【読売新聞】54年。下「」引用。

「「水爆を平和に使おうキャンペーン」を進めていました。見出しには「月世界の征服近し」とか「音速30倍のロケット」「台風を自由に操れる」とか「デパートに原子売り場」とか」

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双葉町では、町の人口の4~7割が原発関連で働いているという。
……4~7割ってアバウトすぎない?

「植民地」六ヶ所村。下「」引用。

「植民地と一緒で「可哀想だ、ここの構造変えるぞ」って運動したら一番困るのは末端の弱者なんです。」

そして、原子力ムラは奴隷根性丸出しですね。

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「核廃絶運動を始めた杉並の主婦たち」

「純粋にビジネスとしてダメな原発」

西尾漠との対話があったようだ。

一番危ないのは80万年後。下「」引用。

「--10万年!! 10万年経ったら、本当に安全なんでしょうか?
 難しいんですけど、日本では「一番危険になるのが80万年後」だと言われてるんですよ。つまり、地下に埋まっている。そこから放射能が漏れて、漏れたものが地下水を通って地上に上がってきて人間の環境に影響を及ぼすまでに80万年かかりますと。-略-」

「原爆では短く、原発では長い放射能の半減期」

「日本の電力は原発依存ではない」

【レベル7】西尾感想。下「」引用。

「今回、事故の深刻さという意味ではチェルノブイリを超えた部分があるかもしれない。放射能の被害も、場所によってはチェルノブイリ事故の時よりも濃いところがあったりしますからね。事故の形が違う。チェルノブイリはある意味で、広く薄く広がったんですよね。かなり上空に放射能が広がった。福島はもっと低いところで放射能が動いてるから、場所によっては濃い放射能が溜まっちゃうようなところもありうる。」

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「中立という立場は「賛成」なのだ」映画監督の鎌中ひとみとの対話。
……原子力ファシズムが中枢の日本では、そのようなルールで進められますね。








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