磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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潜在的核保有と戦後国家-フクシマ地点からの総括-

2011年12月09日 | 読書日記など
『潜在的核保有と戦後国家-フクシマ地点からの総括-』
   武藤一羊・著/社会評論社2011年

原水禁運動も“主婦の運動”のままであったら……。
原発の危険性をもっと早くに理解できたことでしよう。
「あんぜんな食品を家族に食べさせたい」
--運動とは、そんなものでいいのではないでしようか?
今、奪われてみて理解できるのでは……。



「平和利用への幻想」 下「」引用。

「この博覧会が「広島で開催された一九五六年は、第二回原水禁世界大会が長崎で開かれた年である」と森滝は回想する。この大会では「平和利用の分科会」が設けられた。しかし、そこには「平和利用」否定の意味は微塵もなく、「平和利用」は民衆のためのものであるべきであり、独占大資本のためであってはならぬ、という警告的な発言が多かっただけである」と森滝は続ける。「例えばイタリア代表のキャサディー氏は、「平和のために利用される原子力は、巨大な独占利潤を増加させるために使われるのではなく、すべての労働者がより多くのパンとより高い生活水準と、よりよい健康と安定した完全雇用と、より多くの自由と幸福を実現できるように社会の共有財産となることを望む」と述べた」

まずイデオロギーという道具があって、それに合わせて、都合よく考えていく。実質を見ようとはしない……。そんな人たちが平和を本当に求めているとはボクは思えない。つまり、彼らの平和は「ローマの平和」でしかなかったようにボクには思える。

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「佐藤政権--「核武装カード」とその効果」
--こんなカード、カードの政治をやっているから、現在のようなひどい状況になってしまったとしかいいようがない。ポリシーのない政治屋たちがいいわけがない。見せかけでその場がよく思えたとしても、長い目でみればひどいものだ……。精神的にも実にあさましいものとしかいえない。

野田政権は右翼。下「」引用。

「武藤 : 野田という人は、政治家の色分けのなかでは右翼、この頃はメディアでは「保守派」と呼んでいるようですが、僕はそこに分類していました。この間、メディアでも多少取り上げられましたが、小泉政権時代に、小泉首相の靖国参拝へのアジアへの抗議にからんで、A級戦犯として処刑された人びとは戦争犯罪人ではないという立場をとるべしとして、質問主意書を提出したりしていましたし、歴史認識でも外国籍住民の参政権問題でも、右翼の立場を取っていました。とは言っても、彼も首相となれば右翼のスタイルや路線を丸出しにはできない。それは、すでに安倍政権で実証されているわけです。彼の政権は民主党内部のいろんな潮流の寄り合い所帯なのでなおさら本来の色は出しにくいでしょうね。」

ストレステストが菅首相の功績だという? 幻想のストレステストが? 幻想の功績でしょうね。

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あまり、理解されていないように僕には思えました。

原発を平和なものとした。その根幹の思想が、イデオロギー信者たちは腐っているとは思えないようです……。

「あんぜんな食品を家族に食べさせたい」
そのようなことが、メインであって、それを支える道具にすぎないのがイデオロギーであることも理解できないようだ。

反原発は左翼というが……。
--左翼の国といわれる中国やロシアは日本よりも強力に推進。

イデオロギー信者たちが、原子力ファシズムに従属したまでのことですね。理性なき力の信仰……。

そこに平和などあるわけがない!!!











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