磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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学校ファシズムを蹴っとばせ

2009年10月31日 | 読書日記など
『学校ファシズムを蹴っとばせ』
   森毅・著/太郎次郎社1981年

この著者のファシズムとは……。下「」引用。

「ファシズムとはり、心理的には自分をだますことへの圧力が集団をさえ巻きこんでしまうことだ。それゆえにこそ「わからない」不安定に耐える力が、いま必要だ。」



軍隊の亡霊……。下「」引用。

「もともと、学校というものは、軍隊をモデルにつくられたようなところがある。いまでは、「軍隊」はタブーになっているはずだが、「自衛隊」までいかなくても、きみたちの目のまえの学校に、「軍隊」の亡霊が残っている。どうして、制服があれほど好まれるのか。どうして、上級生と下級生という身分が生ずるのか。どうして、規則が私的な生活習慣にまでおよぼされるのか。どうして、教師の体罰がなくならず、ひそかに肯定されさえするのか。どうして、やたらと整列させられるのか。
こうしたことは、それが「軍隊」としてある、と思えば、すべて理解できる。-略-」

序列ファシズム? 下「」引用。

「たしかにある程度まで、人間が虚構の秩序を求めることは、許容されてよい、とぼくは考えている。しかし、それが許容度をこえると、ファシズムになる。序列ファシズムの時代に、いまや突入しはじめているのかもしれない。」

サロン? 下「」引用。

「しかし、サロンにあっては、敵とは、たおしてはならない。ゲームの相手である。それは、自然の世界とおなじであって、敵をたおすときは、生態バランスの崩壊で、自分のたおれるときである。そして、またべつのゲームでは、まえに敵であった友とも組むこともあるので、敵に勝つときにも、相手をいためないように勝たねばならない。-略-」

寺子屋なら、ボクは理解できる……。吉田松陰のような百姓も武士もない塾……。
サロンは貴族(特権階級)のもののようにボクのような者には思えるが……。

特攻隊志願……。下「」引用。

「-略-しかし、特攻隊志願について、自由志向派もあったと聞く。そのころの青年たち、とくに軍隊にいる青年たちにとって、死の確率はきわめて高い。この場合に、死を予約登録しておくと、たとえば、憎らしい上官へ乱暴な口がきけるとか、一種の自由が獲得できる。軍律からのアウトロー化、それは死を代償にしてかもしれないが、もともとが高い確率の死、それに特攻志願したからといって、助かるときには助かるさ、そうした気分もありえた。-略-」

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朝鮮人差別は明治から……。下「」引用。

「江戸時代の朝鮮は文化をとりいれる日本の先生だったはずだ。かりにそのころに、一種の民族差別があったにしても、それは明治以後の「白人差別」に近かったのだろう。つまり、現在の日本人にとって、反差別を問題にする人間もふくめての、朝鮮人差別の「常識」は、明治国権の近代化のもたらしたものではないか、とぼくは考えている。-略-」

福沢諭吉の影響が強いだろう……。

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ファシズム……。下「」引用。

「いまの学校は「ファシズム」と言える状況になってしまった。もっとも、「ファシズム」というのが、いろいろ使われすぎる、という難はあるのだが、ぼくは、「みんなを束にして、はみだしを許すまいとする体制」、ぐらいの気分で使うことにしている。
 ぼくとしては、ちょっとはみだし気味の「非校(*ママ)生徒」の存在が、とても大事だと考えている。そして、学校で束ねられている若い人たちのために、これを書いた。
  一九八一年初夏」

この当時よりも、ひどいファシズムになった……。
ファシズムがつくりだしたエリート、与野党ともにそんな議員がいっぱいだ……。










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