女ひとり玉砕の島を行く

『女ひとり玉砕の島を行く』
　　　笹幸恵・著/文芸春秋2007年

「田母神俊男様、－略－厚く御礼」と書かれてある……。



丸山正男などを知らないのだろうか？　下「」引用。
「私たちの世代は、学校の授業で「日本は無謀な戦争を始めた」とだけ教えられてきた。－略－無謀とわかっている戦争など、誰も賛成し、参加するはずはないではないか。無謀とは思わない何かを信じたから、狂熱のような戦いに引きずり込まれたのではなかったか？」

日本のサムライ（英国の戦争愛国美談の甘言）『アローン収容所』より。下「」引用。
「－－私たちの将校は、
「日本が戦争をおこしたのは申しわけないことであった。これからは仲よくしたい」
という意味のことを言った。どのように通じたのだろうか。英軍中尉は非常にきっとした態度をとって答えた。
「君は奴隷か。奴隷だったのか」
（中略）
「われわれはわれわれの祖国の行動が正しいと思って戦った。君たちも自分の国を正しいと思って戦ったのだろう。－略－私たちは日本のサムライたちと戦って勝ったことを誇りとしているのだ。そういう情ないことは言ってくれるな」

植民地主義の大英帝国の考えが、まともだとは、ボクには思えない。今も、イラクやアフガニスタンでの彼らの考えや行動も、異常としか思えない。ゼロサムゲームを正当化しているのだろう……。こんなことに価値を置けば、人道は失せる……。

全国ソロモン会婦人部副部長・吉田幸子がアドバイス。下「」引用。
「ブーゲンビルに行くなら、介護用のオムツを持っていったほうがいいわよ」

著者は、野外でしたという。

やはり観光旅行とは異なりますね……。

「「墓島」と呼ばれたブーゲンビル島」

ウェーバー神父の墓（ブーゲルビル島）。下「」引用。
「ところが、ウエーバー神父はスパイの容疑を掛けられ、日本軍によって処刑されてしまう。」

リゾートホテル「カジノの島」。下「」引用。
「ここは今「原爆発進の島」というより、「カジノの島」になりつつある。香港資本のテニアン・ダイナスティー・ホテル＆カジノという近代的で豪華なリゾートホテルがあり、その名のとおりカジノが楽しめるのだ。－略－」

「朽ち果てゆく慰霊碑」　下「」引用。
「－略－ガダルカナル島の米軍上陸地点であるテテレ海岸－略－」

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