磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ひーちゃんはいった-----広島の少女たちの遺書-----

2007年09月11日 | 読書日記など
『ポプラ社の創作文学9
   ひーちゃんはいった-広島の少女たちの遺書-』
      大野允子・著/ポプラ社1977年

亡くなられた方が書かれたものは、それも遺書というもののようですね……。庶民の生活が描かれています。




表紙の裏に書かれています。下「」引用。

「残された者たちは、さまざまな思いで、残された時間を生きつづけてきました。あなただけの時間に、わたしが立ちいることは不可能です。まして、時間のない世界をのぞくことなど、不可能です。だから、わたしは、あなただけの時間に、すこしでも近よりたいと願って努力しただけです。」


「道のほとりに
少女たちのお墓がある
--鎮(しず)まり給え安(やす)らけく--
歌を刻(きざ)んだお墓に
きょうちくとうの白い花が
こぼれこぼれて
ことしも
ひろしまの町に
夏が来(き)た」


戦争をとりあげるとしたら、夏かもしれませんが……。

平和は一年中必要ですね。

--こんな考え方をされています。

昭和4年10月、アメリカで不景気となり、ソ連を除く全世界へ。
日本では貿易高は30~46%もへる。工場はつぶれ、失業者は増える。
売れない品物を外国に売ろうとするが売れず。
--そこで植民地を広げようと考えたという。

母となった著者は思われる……。下「」引用。

「一昨年(おととし)私は、二十歳(さい)の娘を交通事故で亡くしました。とつぜん娘を失った母親の心が、そのときやっとわかったのですが、おそすぎました。あのとき私は、母を叱ったんですよ。
「--牟(ひとみ)ちゃんはお国のために死んだのですよ、めそめそしちゃあ、だめじゃないのっ!」
と、いったのです。」



時代、年代などによって人は考え方がかわっていくものでしようね……。










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