磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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156 統計とは

2007年09月12日 | ライト小説
総理がコジキでコジキがソーリィー

六章、ボランティア仲間と平和




156 統計とは


「とろこで、先輩! 37位といっているんだから、37位でしよう。最低最悪ではないですよね」

「統計とはね、全部をいうことはできないんだよ、わかるかい?」

中川先輩は小さな子をあやすように話した。

偏差値教育なんかで育ったたから、数字の信仰でもあるのかと思う。

「その数値でさえ、誤魔化すのが日本の政府じゃないだろうか? そんなこと思わないかい」

答えをすぐいう気にならない中川はそんなことを話す。

「そうすよね、ネットで日本のHIVの患者は厚生労働省が出しているのより、三倍以上いるというのも見たことがありますよ。倫理的にいっても、若者の行動をみても、アメリカとそう変りがない日本でどうしてこんなに少ないんだろうってさ。うら憶えだけど、アメリカは日本の1800倍だって……」

「なるほどね、論理といおうか、統計に裏付けさえとろうとしているね」

「ああ、ボク、そんこと言いました?」

「ああ、行動パターンも文化も変わらない日米でそんなに大差があるのはおかしい……。たしかにね、だからこそ、何かがあると思う人は自然かもしれない。もし、その統計が正解というのなら、その他の要素があったりするわけだろう。それを科学することが大切だね……。」

「考える方が大切なのか……」

「その考察っていうほうが大切なことだね。それなくして、数値だけで考えるのはおかしいことだね。たとえば、一人だけが一億円もっていて、後の人は10円しか持っていない100人のグループと、全員が50円ずつもっているグループでは、どちらのグループに属している人がお金持ちだ?」

「そりゃね、前のグループでしょう……。いや、待てよ。前の人は10円の人が100人……。後ろの人は50円……。人で比べたら最初のグループは一人しかたくさんもっていないよ」

「そうだろう。平均で出したら、違う答えがでるね。いろいろな国によって、条件もちがうから、その条件をどのように処理するかで、順位もかわるということだよ」

「ふーん、そういうものか?」

「よく考えてごらん。日本はバブルの時でさえ、韓国や中国の人より、貧しい食事をしていた。ベトナムよりもひどいというデータを出す人もいた。しかし、日本の物価が高いから、日本はすごいという実質のない答えを導きだすこともできた……」

「でも、実質こそ大切でしょう」

「そんなことは日本の行政はしないね」

「統計のウソってあるんですね」

「それもいっぱいね……。いろいろ条件にいちゃもんをつけてくるから、議論するのもアホらしくなるってもんだけど……。でも、きちんと考えないといけないなあー。少年の犯罪が凶悪化していると人と、そうでないという人がいる。さて、どっちかな?」

「凶悪化していると思います!」

「それで正しいよ……、考えたらわかることだね。数字のインチキもすぐにわかるだろう……」







閑話休題

今の厚生労働大臣に期待する日本人がいる。

彼の経済政策ってほとんど、

邪魔しただけだったとボクは思う。

それからして、ボクは期待したくてもできません……。

もちろん、一人の国民としては期待したいのですが……。

--本日のニュースでは。
ナチスを髣髴させるロジック。

新しい奴隷制度とわいれる
ホワイトカラー・エグゼンプション(WE)を、
『家庭だんらん法』と新たに命名。

すぐに帰れるなら、残業なんてしない!
民間は!
ボーナスの査定もきびしいんだよ、
民間は!









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