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アメリカは有罪だった  核の脅威の下に JUDGMENT AT HIROSHIMA 上・下

2007年08月27日 | 読書日記など
『アメリカは有罪だった
 核の脅威の下に JUDGMENT AT HIROSHIMA』
   エドワード・セント・ジョン(著)/
     高城恭子・早川麻百合・前田啓子(訳)/
        朝日新聞社1995年

もし、自由で公平な裁判がおこなわれていたら、
そう仮定しての新聞や週刊誌にのる論文のような感じです。



著者についての紹介が本の最後に書かれてあります。下「」引用。

「1919年生まれ。オーストラリアの勅選弁護人。第二次世界大戦では、志願してオーストラリア軍に入隊、中東とニューギニアを転戦する。以下のような多彩なキャリアを積みながら、弁護士としての名声を高めていった。オーストラリア議会の論客、実業家、ニュー・サウス・ウェールズ州の最高裁判事代理、活動的な自然保護運動家、-略-1994年に死去。」


1983年、「東京裁判に関する国際シンポジウム」で大沼保昭東大教授は、以下のように述べたという。

「東京裁判の法がいやしくも法であるためには、日本を裁いた国は、自分たちを日本を裁いた法で裁かれるべきであります。逆に、いま申しあげたような実績と歴史(日本は戦後、平和憲法を持つことによって、東京裁判の精神から見て、戦後世界では旧連合国よりもはるかにましな行動をとってきた)を持つ日本は、世界の平和を脅かす超大国の行動を糾(ただ)す権利を持つと同時に、それは過去の侵略に対する我々の責任のとり方、つまり歴史的義務であると考えます。」


罪状をあげています。下「」引用。

「本法廷でその罪に問われているのは一九四五年当時、およびそれ以降の合衆国大統領であり、その罪状は次のとおりである。
「増大する核兵器によって全人類を大量殺戮の危険をさらした罪」」


一九世紀の終りごろから、毒物などの使用は禁止されていたという。
たとえば、1899年毒ガスの禁止に関するハーグ宣言。

空襲も日本やナチス・ドイツの行為はアメリカにも適用すべき。

アメリカは神話をつくりあげることが得意のようです。
しかし、事実は戦争好きで、核兵器を信仰していることは、歴史をみれば理解できることです。

世界平和を阻害しているのは、米英(※1984年?) 下「」引用。

「決議          賛成      反対        棄権
核実験禁止     一一九(ソ連)  二(米、英)    二六(中、仏)
軍拡競争の停止   一○八(ソ連)  一九(米、英、仏) 一六(中)
核兵器の凍結    一二四(ソ連)  一五(米、英、仏) 七(中)
核兵器の使用禁止  一二六(中、ソ) 一七(米、英、仏) 六
核兵器の先制攻撃禁止一一○(中、ソ) 一九(米、英、仏) 一五
宇宙の軍拡競争の防止一四七(中、仏、ソ)一(米)     一
核戦争の防止    一二八(中、ソ)  三(米、英、仏) 二○」


アメリカは正義というよりも、自国のつごうのように、物語をつくりあげてきたにすぎない。ならず者国家という一面も持っていることが書かれてありました。



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