磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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◎原子力の歴史と未来を考える  核はほんとうに安全か?

2007年09月17日 | 読書日記など
『◉原子力の歴史と未来を考える
    核はほんとうに安全か?』
      伊藤壮・著/ポプラ社1990年

原爆を投下することについては、優秀な人たちがいろいろと計画されていたことは、他の本で理解できています。



この本の著者は。
--1929年、広島市生れ。
学徒動員中の工場で被爆。
核の恐ろしさを伝える。

ヒロシマ、ナガサキでは、ハエが異常に発生。
そこから考えて、生き残るのはゴキブリとハエ。
--それが核戦争の結末……。

ハエもゴキブリもさほど強いものにはボクには思えませんが……。
--ゴキブリは人間とともに栄えているとボクは思います。
ハエは寒くなれば弱いのでは?
「核の冬」にはどうなるのでしょうか?

放射能の発見などから書かれてあります。

原発を推進するとき、
--「きれいな電気」と大いに宣伝されました。下「」引用。

「当時原子力発電は、「きれい」で公害は出ないといわれていたのです。」


これもウソでしたが、安いというのも、最初からウソでした。
しかし、誰も謝らず、そして責任をとる人もおらず、罪にもなりませんでした。
それはいつものことですね。
そして、真摯な学者は去ることになるというひどいものだったらしいです……。


--チェノブイリ事故での、放射能のチリの話が書かれてありました。

「きれいな電気」などでないことも多くの人は知ったはずです。下「」引用。

「原子力発電が始まったころは、火力のように煙も出さず、水力のように自然も破壊しないので、「きれいな発電」として、人類に希望を与えるように見えました。しかし、いろいろな事故を経験し、どんどんたまる高い放射能をもつ「かす」をかかえて、ほんとうに原子力発電は人間のためになるのかを、真剣に考える時がきているのです。」

権威という方たちが、ウソをよく語られてきたことは歴史です。下「」引用。

「そのころ、「ジャパンタイムズ」という英語の新聞で、アメリカの原子力委員会が、「核戦争など、ほうきとシャベルがあればこわくない。シェルターに入れば生き残れる。そのあと、ほうきで死の灰をはき集め、シャベルで穴を掘って土にうめればすむことである。」

その他にも、いろいろ、非常識なことを話されています。


【スウェーデン】
1984年、電力の41.3%が原発。
1988年、スウェーデンの国会は、原電をやめる具体的計画を決める。
1995年から原発をやめていく……。


いろいなことを、まとめてあります。
はじめての人には、理解するのにきついように思います。


優秀な人たちが、原爆から生まれた技術を、危険であるのに、ウソをつかれていきました。

原爆では、「原爆神話」をつくり、原発では「安全神話」を……。

どちらも、ウソでしかありません。





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