磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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核の危険に直面して-21世紀への行動計画

2010年08月25日 | 読書日記など
『核の危険に直面して-21世紀への行動計画 核不拡散・核軍縮に関する東京フォーラム報告書 Tokyo,25 July 1999-』
   日本国際問題研究所/1999年

共同刊行:広島平和研究所
英文併記



「東京フォーラムの経緯-その発足から報告書作成まで-」 下「」引用。

「東京フォーラムが設置された直接の契機は、1998年5月にインドとパキスタンが相次いで実施した核実験である。これを受けて橋本龍太郎総理大臣(当時)は世界の核不拡散・核軍縮が直面している危機を打開するため、日本のイニシアティブのもと、内外の有識者による国際フォーラムを設置して、世界に提言を行うことを提唱した。その後、総理大臣に就任した小渕恵三外務大臣(当時)は、日本国際問題研究所と広島平和研究所に協力を求め、松永信雄、明石康の両研究所所長(当時)を共同議長とする「核不拡散・核軍縮のための緊急行動会議」を、両研究所の共催、外務省の後援により発足させた。-略-」

米ロに訴える。下「」引用。

「東京フォーラムは、米ロ関係を修復するための措置を今すぐにとるよう、米ロの政治指導者に強く養成する」と訴えた」

北朝鮮不参加。下「」引用。

「北朝鮮に厳しい東京フォーラムの雰囲気を反映しているといえよう。」

「ロシアと中国の間の信頼強化」 下「」引用。

「中ロ間の良好な関係は両国にとってのみならず、世界にとっても重要である。両国関係は、この数年改善し、1999年4月の国境線確定に至った。来るべき将来にわたり友好関係を保つことが重要である。」

イスラエルと周辺諸国を含む地域は、核の価値提言を可能にするような平和的環境が欠けているという。

どうして平行なのか、同時では? 下「」引用。

「和平プロセスと大量破壊兵器の軍縮はまさに、平行して進めなければならない」

カットオフ条約交渉の促進」 下「」引用。

「カットオフ条約(FMCT)は、核不拡散の成功の前提条件であり、また核軍縮のための礎石である。この条約は、核拡散の抑止に寄与し、秘密裏の生産、取得を探知し、監視することを可能とする。東京フォーラムは、1995年のシャノン・マンデートを基に軍縮会議がカットオフ条約交渉を行うことを要求する。-略-」

「先制不使用」 下「」引用。

「核兵器先制不使用の誓約は、それが核兵器の突出した役割を低減し、他の大量破壊兵器の使用を促すことにならないかぎり有益であろう。しかし、米国との同盟関係とロシアの軍事的難局により、とりわけNATOとロシアが核ドクトリンにおいて先制使用のオプションを維持しているかぎり、そのり誓約のなかには信頼できないものがあった。核ドクトリンが変更され、透明性のいっそうの向上と警戒態勢の緩和を確認しうる検証可能性が強化されなければ、誓約のみでは信頼性を欠くことであろう。NATOは先制使用のオプションを実現させるためには、詳細な協議とさらなる努力が必要となろう。-略-」







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