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磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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アメラジアンの子供たち-知られざるマイノリティ問題- 集英社新書 0143

2010年06月26日 | 読書日記など
『アメラジアンの子供たち-知られざるマイノリティ問題- 集英社新書 0143』
   S・マーフィ重松(著)/坂井純子(訳)/集英社2002年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「アメラジアンとは、アメリカ国籍を持つ親とアジア諸国に国籍を持つ親との間に生まれた、すべての人々を総称する言葉である。これまでに、世界中のアメラジアンたちが、人種・国籍上のアイデンティティ形成という問題をめぐって、大きな困難に直面してきた。アメラジアン問題は、米軍が駐留するアジア各国で不可避にの発生する、アメリカ軍事戦略の巨大な影ともいえる。本書は、今まであまり注目されることのなかつた世界的規模のマイノリティ問題に一般書で初めて光を当てた画期的著作であるとともに、アジア各国や日本、そして沖縄のフィールドワークを通じて、自らもアメラジアンである著者自身が、その問題に立ち向かっていく、感動的な内面の旅の記録でもある。」



著者の母のことば。下「」引用。

「あなたは若いころ「どこに属するか」とよく悩んでいた。しかし、国境を越える人間の先駆けになればいい。」

末っ子の著者……。

「アメラジアン」はパール・バックの造語。下「」引用。

「アメラジアンの「Amer(アメ)」は私のアメリカ人である父を指し、「Asian(アジアン)」はアジア人の母を指している。私はこのアメラジアンという表現を、一九八六年にハーバード大学で博士論文を出版した時に初めて用いた。そして表題を「アメラジアンの声」とつけた。しかし、アメラジアンという言葉はノーベル賞を受賞した今は亡きパール・バックが一九六○年代に日本を訪問した際に創り出したものといわれている。」

立原正秋は、韓国人と日本人をルーツにもつ作家だという……。

どちらも……。下「」引用。

「人は私に聞きたがる。「アメリカ人と日本人とどっちに近いと感じますか。日本とアメリカとどっちの方がいい?」何を私に聞こうとするのだろう。父と母の間の選択なのか。どちらも私の故郷であり、私のコミュニティであり、私のアメラジアンなのに。
      テレサ・ウィリアムズ・レオン」

母が日本人であることを、真珠湾攻撃で恥とし、否定しようとしたという。

アメリカ行き……。下「」引用。

「アメラジアンの誰もがアメリカ行きを願ったわけでもない。ある少女は養女となるには大きくなり過ぎていたが、アメリカのある家庭に養父母を見つけることができた。準備もすっかり整い、いざ出発という時になって、彼女は飛行機に乗るのを拒み始めた。涙ながらに、母親をおいていくことはできないと彼女は叫んだのだ。-略-」

「棄てられた戦後日本の混血児」
エリザベス・サンダーズ・ホームなどのことが書かれてあった。

ハーフを好むアメラジアン。下「」引用。

「どうしてハーフの方がアメラジアンには好まれるのだろうか。それは、ハーフという言葉には軽蔑的ニュアンスが含まれていないと彼らが感じているからだと思う。-略-」

ハイブリッド「あとがき」 下「」引用。

「グローバル化がますます進行する世界において、アメラジアンは社会の周縁から、未来への道を先行するハイブリッドとみなされるように変わってきている。新しい時代では、多様性を有することこそ一国の健康と豊かさをもたらす鍵だと考えられており、混ざり合うほど創造性が高く、人間の精神を養い、経済成長を促し、国力を増すという認識が強まりつつある。-略-」











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