磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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高速増殖炉の恐怖「もんじゅ」差止訴訟 &【本日のニュース】

2006年05月06日 | 読書日記など
『高速増殖炉の恐怖「もんじゅ」差止訴訟』
     原子力発電に反対する福井県民会議/緑風出版1996年

高速増殖炉「もんじゅ」差止訴訟。
この増殖炉は今と止まっていますね。
もし、事故を起こしたら、チェルノブイリ事故よりも
激しい事故が起きるそうです。




訴訟理由
「一、本件訴訟で問われているもの
1「もんじゅ」建設問題は、昭和五〇年七月、敦賀市議会で初めて明らかにされ、依頼地元敦賀市、福井県で、市政、県政の最大争点として論じられてきた。「もんじゅ」は県民の生命の安全と郷土の将来を決定的に左右する運命の鍵を握るにとどまらず、その影響するところは国民的レベルに到達する問題をはらんでいる。

2 今、「もんじゅ」は、既設軽水炉とは格段に質の異なる問題点をかかえながら、それに立ち入った議論を経ることなく、原子炉と運命共同体を強いられる住民の真の合意を得ることもないままに建設着工を前にしている。生命の安全に対する危機に常にさらされ、未知の問題をかかえたまま、多大の犠牲を払ってまで、住民は「もんじゅ」を受忍しなければならないのか。この訴訟はそのことを問うものである」

原発銀座といわれているところに、「もんじゅ」はある。
もし、事故を起こせば、次々に事故連鎖していくのではないか?
と心配されてもいる。

環境汚染として、放水口付近には、コバルト60、マンガン54、
トリチウムなどの放射性物質があり、
大量温排水と放射能の影響は漁業資源の将来を脅やかしているという。

「もんじゅ」の危険性
1 スケールアップの危険性
2 炉心崩壊の可能性
3 核爆発は起こりうる、その危険性は重大である。
4 ナトリウムの危険性
5 プルトニウムの危険性


建設費は、当初計画で4000億円、国と電力九社が負担。
昭和60年2月、一挙に5900億円(国の負担4000億円)へと増加。

「民主、公開」原則の違反

核ジャック『狼』
1979年11月13日夕刊、14日朝刊、読売新聞大阪版
「乗っとり図る過激派/狙われた?『狼』判決の直後」
と大見出しのトップ記事を載せたという。


動燃側証人・東大。同。

「証人尋問は、九一年、まず東大教授近藤俊介氏から始まった。一貫して高速増殖炉の開発を主張してきた人物だ。-略-近藤氏は法廷で、「日本のようなエネルギー消費国であって、かつその技術立国を標榜している我が国は、正に技術のかたまりとも言うべき原子力、特に高速増殖炉の開発は、将来性を信じつつ、これを人類のために建設運転し使えるものとして示していくことが、我々の使命であると考えているところでございます」と証言した」

住民側証人・京大。

「小林圭二氏は京都大学原子炉実験所の助手である。ちょうど、『高速増殖炉もんじゅ 巨大核技術の夢と現実』(七つ森書館)の本を出版した頃だ。小林氏はもんじゅの問題点を、1.核暴走事故の危険性、2.ナトリウムの危険性、3.耐震上の危険性、4.プルトニウムの危険性の四点に集約して証言した。」


事故前・ナトリウム洩れ討論。同。

「ところが、今回のナトリウム漏洩事故では、温度検出器が破損してナトリウムがその鞘の中を通って横から外部に噴き出して燃え上がり、空調ダクトや金属足場に跳ね返り、ダクトに大穴をあけ、金属足場にも穴を開けた。正に、小林氏が「圧力が低いといっても、ポンプの落とし口とか、あるいは、たまたま漏れた口の前方に何か物体があったりして、それにはねかえるとか」と証言した。その事態が発生したのだ。動燃にとっては、予想もしなかった事故発生原因であったといえようが、危険性はすでに小林証人によって指摘されていたのである」


そんな中、「もんじゅ」は事故を起こす。

事故発生。同。

「一九九五年十二月八日十九時四十七分、福井県敦賀市所在の高速増殖炉もんじゅにおいて、Cループ中間熱交換器出口側の二次主冷却系の配管室(図1参照)でナトリウム漏洩による火災が発生した」


日弁連会長声明。同。

「-略-核燃料サイクルの将来については、政府は、上記の調査及び今回の事故のもつ潜在的な危険性、同種事故の再発の危険性、回収に要するコストなどを踏まえて、開発計画の停止を含めた根本的再検討を行うべきである。 -略-会長 土屋公献」


【関連サイト】高速増殖炉もんじゅ?


【本日のニュース】
「高速炉「もんじゅ」「常陽」の活用で日米合意
2006年05月06日13時14分
 訪米中の小坂文部科学相は5日、米エネルギー省のボドマン長官と会談し、日本の高速増殖原型炉「もんじゅ」や同実験炉「常陽」を活用して新型核燃料を開発するなど、新しい核燃料サイクルの研究開発の協力を進めることで合意した。日米は、核不拡散体制の再構築を図り、エネルギーの有効利用を目指すことで足並みをそろえた。-略-」
くわしくは、ここ(朝日新聞)をクリックしてください。

プルトニウムはマイナスの資産価値しかありません。
それを増やす計画をするのは日本ぐらいとか?
でも、その影にはやはりアメリカが……。

世界各国の脱原発の人たちは、
日本人が核兵器を持とうとしているしか、
考えられないという?

もちろん、安く電力がつくれるわけでもないようです。
普通の原発よりも、さらに危険でさらに高いそうです。

どうして、こんなことをするのか?

【年表・ヨーロッパ脱原発】



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