磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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キノコ雲の下から、さあもう一度 ナガサキ・被爆家族の願い

2006年11月20日 | 読書日記など
『キノコ雲の下から、さあもう一度
   ナガサキ・被爆家族の願い』
     金高茂昭・著/新風舎1996年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「もう一度、生きてみよう。
原爆により運命を変えられてしまった父子が、
よりよい再生を願い、自らの被爆体験を、
目をそらすことなく真摯に綴る。」



一つの爆弾が多くの人たちの生命を奪っただけでなく、人生もかえました……。

この事実は、いくらアメリカ人が『原爆神話』で正義だと語っても変わるものではありません……。

この著者は複雑です。

戦後生まれ……。もし、原爆がなかったら、父の家庭は破壊されず、著者は生まれていなかった……。などとも書かれています。

韓国に帰国された方も、その後も苦しく厳しい人生をいきてこられましたね。

いろいろなことを引きずって生きていく……。

著者が、父に原爆のことを書き残してほしいと頼まれたようです。

それを書き直されたようです。

被災証明書について書かれてありました。下「」引用。

「山里学校の廃虚で、被爆者の被災証明書が発行された。早速、証明書をもらった。番号は三十九番であった。その証明書によって当座の生活物資がわずか配給された。また国鉄の乗車賃は全国無料の特典があった。」


国鉄の乗車券は全国無料の特典……。

そんなことがあったのですね。


また、後半は著者の子供時代のことなどを書かれています。

著者にとって、原爆公園は良い遊び場だったという。

大学病院に通う被爆者のことなども書かれてありました。

ケロイドの人を“お化け”と呼び、母に叱られたという。

その後、イボがいっぱいできて、級友などから、「“お化け”」といわれて、苦しかった思い出も書かれています。


最近はいじめの問題。

この文章からも、いじめる側よりいじめられる側の方が人間的だということがわかると思います。








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