磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ノーモアウォー

2008年10月05日 | 読書日記など
『ノーモアウォー』
   ライナス・ポーリング(著)/丹羽小弥太(訳)/講談社1959年

一時、平和主義の科学者のリーダー的人物が著者です。



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「著者ライナス・ポーリング博士は、一九○一年アメリカのポートランドに生れ、一九二五年カリフォルニア工科大学で学位を得、現在は母校の化学工学部長をつとめている。欧米大学の名誉博士の称号のほか、特に一九五四年には、“化学結合の本質”の研究でノーベル賞を獲得された。博士は、また徹底した自由主義者、平和主義者で、その勇敢で冷静な活動は世界中の尊敬を集めている。
 本書は科学者としての、また平和主義物としてのポーリング博士が渾然一体となって、原水爆時代の危機を訴えた警世の書である。」

アインシュタインの言葉を書いている。下「」引用。

「アルベルト・アインシュタインは一九四六年にこう述べている。
「もしも人類が今後ともに生きのび、より高い生活に移りたいと望むならば考えかたを一新しなければならない。誰もが知っているように、原子爆弾は世界の本質を根こそぎ変えてしまった。それで人類は新しい生活環境におかれ、思考の方法をそれに適応させねばならないのである。近代戦、爆弾、その他の発見はわれわれの環境を革命的といえるほどに変えている。昔はある国が他国との戦争をしようという場合は、国境線を越えて軍隊を進めなければならなかった。ところがいまなら一発のロケット、一発の原子爆弾のおそろしい破壊力から身を守れるような人口集団、都市はこの地球表面に一つも存在しない。原爆を弾頭にした一機のロケットがミネアポリスを攻撃すれば、この都市ははほとんど長崎そっくりの姿に変ってしまうことだろう。タンクなら銃弾は防げるが、文明を破壊するこの種の武器に対しては科学もこれを防禦することができない」と。」

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一千万人……、東京の人口……。下「」引用。

「世界最大級の都市を一瞬にして破壊し、一千万人の人命を奪うことのできる恐ろしい爆弾、それは決して想像上の産物ではない。」

それを克服するのは、人間の知恵。下「」引用。

「人間の知恵が戦争という野蛮な、気狂い沙汰のものを克服すべきときはいままさにきているのだ。」

知恵のない政治家や、御用学者……。
いつものことにかかわる人たちにはムリでしょう……。

人間と放射線……。下「」引用。

「放射線によって人間に突然変異が起るという最もはっきりした証拠は動物実験の結果から得られている。たくさんの動植物種が徹底的にテストされ、そのどの一つ一つも電離放射線の照射によって突然変異の発生率が高まることが知られた。カリフォルニア大学の著名な遺伝学者カート・スターン教授は「X線勝者によって突然変異がひき起こされた動物、植物、バクテリア、プロトゾア(原生動物)と、人間とはちがう(人間は放射線によって突然変異を起こさない)と信ずる人はいるだろうか」といっている。-略-また長期間にわたって少量ずつ照射されても、照射線量の総計が同じであれば突然へんいの発生率に差のないこともわかった。」

そして、核戦争の影響……。下「」引用。

「核戦争が人間の遺伝に及ぼす影響はおそるべきものである。--それはいままで行われた核兵器実験の影響の百倍ないし千倍も重大である。」








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