磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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韓国の被爆者

2008年06月29日 | 読書日記など
『韓国の被爆者』
   富村順一・著/JCA出版1980年

--著者は沖縄県生れ、小学校2年のとき天皇の写真に最敬礼を拒否し放校……。
日本人といっても、いろいろな人がいますね。



“豆まき”を差別という朴さん……。下「」引用。

「“鬼は外、福は内”と叫んで豆まきをすること自体、日本民族がいかに閉鎖的であり、他民族のことなどどうでもいいという考え方につながり、この考え方が他民族差別まで発展しているのです。」

“豆まき”自体は差別ではないとボクは思う……。
福は内とは、ピースフル・マインド。
鬼は外というのは、争う心は外、つまり戦争などはあってはならないこと……。
“負けるが勝ち!”の神道の教えも……。
--国家神道は、キリスト教を模範にしたものという人たちもいます……。

しかし、朴を責めるわけにはいきません。
朴にはこんな体験があるという……。下「」引用。

「神社に遊びにきていた朝鮮人の子供達や大人に向かって、“鬼は外、福は内”と叫びながら、いり大豆をぶつけたので、これを見た父が、「朝鮮には鬼などいない」と言い、日本人達が持っていたいり大豆を取りあげ、「鬼は日本人なのだ」と言い、今度は父が日本人達に向っていり大豆をぶつけたので、父から「鬼」呼ばわりされた日本人達が警察に直訴した為に父はとらえられてしまいました。」

“鬼などいない”と鬼になった人。
日本の伝統を知らぬ国家神道の差別主義の日本人……。
どちらも、鬼でしょうが、よりひどい鬼は国家神道の日本人ですね。
--しかし、比較の対象すらならない。
“いじめ”が悪いのは“いじめ”た側である……。

そして、日本の神は八百万の神。
--諸外国の神様さえおられますね……。

朴さんは、一休和尚に似ているからと日本人から一休という名前をもらい、日本人だと思う。
それを親が知り縁を切ると、そして縁などこちらから切るといったそうである。

--長崎一休と名乗ったという。
--松本組の組長が長崎出身なので、長崎とつけてくれたという。下「」引用。

「これを聞いた上官は
「馬鹿野郎、一休おしょうというのは、坊さんの中でも偉い人なのだ。お前のような朝鮮人が一休おしょうの名前を使うなどもってのほかだ」
 と言うや、その場で私は上官にビンタをはられました。」

日本人と知れ、朝鮮人から仕返しをされる。
そして、夜逃げする時、日本の水兵につかまったという。
事情を話し、松本組の組長から上官に話がゆき、食料係と事務という楽な仕事にかわらせてもらったという。

その当時のことを真摯に語られていると思います。
--この本から少しはなれますが……。
むかし、日本人を名誉白人という白人たちがいました。
その時、ボクのまわりの日本人は、恥ずかしいと怒っていました……。
日本人は黄色人種であり、黄色人種は悪いことはではありません……。
--名誉白人を喜ぶ、政治家たちに憤慨していました。
白人の文化は低俗であり、京都の伝統は素晴らしいと思っているからでしょうか……。


--この本にもどります。

パンダのことで怒る韓国人……。下「」引用。

「ガイガラおばさんがパンダのように手厚い看護を受けずにこの世を去っていったことを思うと、私は日本人のことを何という悪魔なのかと思うようになりました。」

--パンダについては。
中国人も同様ですね……。

しかし、パンダが幸せなのか?
--ボクには理解できません……。

体験主義より歴史主義でいきたいものです……。









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