『戦争案内－映画製作現場アジアからの報告 戦争は誰が必要としておこすのか－』
高岩仁・著/技術と人間2004年
記録映画をとってきた人の書かれた本です。
「はじめに」 下「」引用。
「私はフリーの記録映画カメラマンです。四十六年間映画屋をやっております。十五年前からはしめた記録映画『教えられなかった戦争』シリーズ製作は、アジアの真実発見の旅でした。アジアの多くの方々から批判されたり、教えられたり、改めて学習したり、討論したり、楽しい充実した記録映画創りでした。
このシリーズのテーマは、明治以来日本の侵略戦争が、アジアの民衆にもたらした惨禍の実態調査と記録。日本の侵略戦争はなぜ起きたのか、誰が必要として起したのか、その社会的原因の追及。それと、当初このシリーズを開始した頃にはまったく予想もしていなかったことですが、アジアの人々が日本による『第二の侵略』と呼んでいる。現在進行中のアジアへの新たな侵略の実態、その構造的原因も追及しています。－略－」
日の丸にも歴史あり……。下「」引用。
「一九八九年に記録映画『日の丸と君が代』を製作したおり、解説をお願いした前都立大学学長山住正己氏に「『日の丸・君が代」のことを考えるときには、アジアの人々にとって、『日の丸・君が代』がどのうような意味を持っているかを考慮する必要があります。マレーシアへ毎年何回も調査に言っている人たちがいますから一度参加してみるとよいですよ」と、当時筑波大学付属高校の高嶋伸欣先生を紹介して下さいました。－略－」
こんな醜い日の丸にしてしまったのは「国家神道」の神の国の人たちですね……。
ブレヒトは語る……。下「」引用。
「ブレヒトの写真集『戦争案内』をスライドにするという仕事を手伝いました。
ブレヒトはこの写真集の中で、ヒットラーの写真に「この男があやうく世界を支配しかけた男だ。人民はこの男に打ち勝った。だがあまりあわてて勝利の歓声をあげないでほしい。この男が這い出してきた母胎はまだ生きているのだ。」という四行詩をつけていました。」
日本は中曽根をうみ、さらに冷血な小泉純一郎を生んだ……。
index
増税案もこんなものか……。下「」引用。
「日本最初の侵略戦争といもいうべき日清戦争前夜の時代、資料として面白いというかあきれた資料が残っています。伊藤博文の演説にもあるように、侵略戦争のための軍備増強を達成するためには、増税しなければなりません。その時の首相は、山県有朋です。山県内閣は、国会に増税案を何度も上程するのですが否決されます。
そこで山県は、反対派の国会議員を買収するために、議員の歳費を一挙に五倍に引上げたうえに、有力議員に直接買収資金を多額に与えて、増税案を成立させました。その買収資金を提供したのは天皇でした。当時のお金で九八万円です。今の金額にしたら恐らく一○○億円以上のお金でしょう。当時一○○○円で都心に一軒家が買えた時代ですから。」
天皇は儲けた……。下「」引用。
「しかし、天皇がなぜこんな大金を出したのか、日清戦争で天皇がどれだけ儲かったかを見ればよく分ります。日本は国家予算をふんだんに使って軍備を大増強して、日清戦争に勝ちました。日本は、清国から賠償金を三億五○○○万円取ります。そのうちの二○○○万円は天皇がもらっています。当時国家予算が一億そこそこの時代ですから、国家予算の二○％に値する金を、天皇は受け取っているのです。そして、日清戦争に勝った日本は、台湾を植民地にしてしまいますが、その台湾の最大の産業の製糖業は三井物産が独占的に経営します。天皇はその台湾製糖の第二位の株主になっています。－略－」
天皇名義が儲けたのは事実だろう……。
システム……。下「」引用。
「天皇が大量の株を保有していた企業は、ほとんど日本が行う侵略戦争に関わっている企業や戦争の結果獲得した、植民地支配関連企業です。つまり天皇は、日本が侵略戦争をして、植民地を拡大すれば着実に巨大な利益が得られる仕組みになっていました。－略－」
大豆と三井物産。
満州の大豆で大儲けした三井。
張作霖が大豆に手をだし、南満州鉄道に平行した独自の鉄道を計画。
1928年、鉄道工事がはじまったときに、張作霖列車ごと爆殺。下「」引用。
「その翌一九二九年の三井物産の大豆の取扱高はグラフにみられるとおり倍近くに跳ね上がっています。」
日本の歴史教科書にはこんなことは書かれていない。
－－書かないと機能しないのに、丸暗記のマインド・コントロール教育。
ミンダナオ島で、日本のODAで、ヒ素公害をおこしたなどという戦後のことも書かれてありました。
index
もくじ
高岩仁・著/技術と人間2004年
記録映画をとってきた人の書かれた本です。
「はじめに」 下「」引用。
「私はフリーの記録映画カメラマンです。四十六年間映画屋をやっております。十五年前からはしめた記録映画『教えられなかった戦争』シリーズ製作は、アジアの真実発見の旅でした。アジアの多くの方々から批判されたり、教えられたり、改めて学習したり、討論したり、楽しい充実した記録映画創りでした。
このシリーズのテーマは、明治以来日本の侵略戦争が、アジアの民衆にもたらした惨禍の実態調査と記録。日本の侵略戦争はなぜ起きたのか、誰が必要として起したのか、その社会的原因の追及。それと、当初このシリーズを開始した頃にはまったく予想もしていなかったことですが、アジアの人々が日本による『第二の侵略』と呼んでいる。現在進行中のアジアへの新たな侵略の実態、その構造的原因も追及しています。－略－」
日の丸にも歴史あり……。下「」引用。
「一九八九年に記録映画『日の丸と君が代』を製作したおり、解説をお願いした前都立大学学長山住正己氏に「『日の丸・君が代」のことを考えるときには、アジアの人々にとって、『日の丸・君が代』がどのうような意味を持っているかを考慮する必要があります。マレーシアへ毎年何回も調査に言っている人たちがいますから一度参加してみるとよいですよ」と、当時筑波大学付属高校の高嶋伸欣先生を紹介して下さいました。－略－」
こんな醜い日の丸にしてしまったのは「国家神道」の神の国の人たちですね……。
ブレヒトは語る……。下「」引用。
「ブレヒトの写真集『戦争案内』をスライドにするという仕事を手伝いました。
ブレヒトはこの写真集の中で、ヒットラーの写真に「この男があやうく世界を支配しかけた男だ。人民はこの男に打ち勝った。だがあまりあわてて勝利の歓声をあげないでほしい。この男が這い出してきた母胎はまだ生きているのだ。」という四行詩をつけていました。」
日本は中曽根をうみ、さらに冷血な小泉純一郎を生んだ……。
index増税案もこんなものか……。下「」引用。
「日本最初の侵略戦争といもいうべき日清戦争前夜の時代、資料として面白いというかあきれた資料が残っています。伊藤博文の演説にもあるように、侵略戦争のための軍備増強を達成するためには、増税しなければなりません。その時の首相は、山県有朋です。山県内閣は、国会に増税案を何度も上程するのですが否決されます。
そこで山県は、反対派の国会議員を買収するために、議員の歳費を一挙に五倍に引上げたうえに、有力議員に直接買収資金を多額に与えて、増税案を成立させました。その買収資金を提供したのは天皇でした。当時のお金で九八万円です。今の金額にしたら恐らく一○○億円以上のお金でしょう。当時一○○○円で都心に一軒家が買えた時代ですから。」
天皇は儲けた……。下「」引用。
「しかし、天皇がなぜこんな大金を出したのか、日清戦争で天皇がどれだけ儲かったかを見ればよく分ります。日本は国家予算をふんだんに使って軍備を大増強して、日清戦争に勝ちました。日本は、清国から賠償金を三億五○○○万円取ります。そのうちの二○○○万円は天皇がもらっています。当時国家予算が一億そこそこの時代ですから、国家予算の二○％に値する金を、天皇は受け取っているのです。そして、日清戦争に勝った日本は、台湾を植民地にしてしまいますが、その台湾の最大の産業の製糖業は三井物産が独占的に経営します。天皇はその台湾製糖の第二位の株主になっています。－略－」
天皇名義が儲けたのは事実だろう……。
システム……。下「」引用。
「天皇が大量の株を保有していた企業は、ほとんど日本が行う侵略戦争に関わっている企業や戦争の結果獲得した、植民地支配関連企業です。つまり天皇は、日本が侵略戦争をして、植民地を拡大すれば着実に巨大な利益が得られる仕組みになっていました。－略－」
大豆と三井物産。
満州の大豆で大儲けした三井。
張作霖が大豆に手をだし、南満州鉄道に平行した独自の鉄道を計画。
1928年、鉄道工事がはじまったときに、張作霖列車ごと爆殺。下「」引用。
「その翌一九二九年の三井物産の大豆の取扱高はグラフにみられるとおり倍近くに跳ね上がっています。」
日本の歴史教科書にはこんなことは書かれていない。
－－書かないと機能しないのに、丸暗記のマインド・コントロール教育。
ミンダナオ島で、日本のODAで、ヒ素公害をおこしたなどという戦後のことも書かれてありました。
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