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放射能汚染ほんとうの影響を考える-フクシマとチェルノブイリから何を学ぶか- DOJIN選書 40

2011年09月19日 | 読書日記など
『放射能汚染ほんとうの影響を考える-フクシマとチェルノブイリから何を学ぶか- DOJIN選書 40』
   浦島充佳・著/化学同人2011年

ノーベル賞をとっていたとしても、まともな処方箋なんて書けないと思う。
それに、疑問ばかりが浮かんでくる本だ……。
チェルノブイリもまた隠蔽されたのが事実だ……。



表紙の裏には書かれありますが……。下「」引用。

「福島第一原発事故による放射能漏れは、人びとにどのような影響を及ぼすのか。チェルノブイリ原発事故から25年、この間に発表された報告書や論文に示されたデータを詳細に読み解くことで明らかになってきたことは何か。いつ終わるとも知れない原発事故。放射能汚染という現実に直面したいま、どう対処していけばよいのだろうか。チェルノブイリの教訓を生かすべく、疾病の発生リスクを分析する疫学も学んだ小児科医による、原発事故への処方箋。」

マーク・トウェインの嘘の分類。下「」引用。

「マーク・トウェインによると嘘には、ただの嘘、知っているのに黙っている、統計学の3種類があるという。福島第一原発事故に当てはめると、本当は爆発しているのに爆発していないという、放射能漏れを示す数値を知っていて本当は高い数値に住む人は避難すべきなのにそれを黙っている、「直ちには問題ない」「長期に及ばなければ問題ない」といった曖昧な言葉を使い、数字を示し100日食べ続けても大丈夫と統計学を使う。また科学的な根拠を示さず突然基準を引き上げたりもする。
「それではいままで基準値は何だったの?」
「直ちに問題はないはあとから問題が発生するということ?」
「長期とはどのくらい?」
 政府のコメントを聞きながら、国民の多くは「政府は重要な情報を隠しているのではないか?」と疑念をもったのではないだろうか? 政府はパニックや風評被害を抑えようとしたにもかかわらず逆効果で、国民からの信頼を落とし、かえって人びとをいらだたせたと思う。-略-」

嘘というより、犯罪でしょう?
訴えている人たちが正しいとしかボクには思えない。

最良の方法……。下「」引用。

「嘘偽りのない誠実な態度、これがパニックを引き起こさせない最良の方法だと思う。」

日本の福島原発事故でも、ソ連でも最良の方法はとられなかった……。この前提を忘れては困ったことになるだろう……。しかし、科学的にメスを入れることはできるが、それには焦点をあてていないのが現実だろう……。

実際には「ザル」のシステム。下「」引用。

「実際には16日から3日連続で検出されている。これを昨日(18日)というのは間違っている。記載はないが、もし3日連続で規制値を超えるとストップがかかるというシステムだとしよう。ということは、2日間は非常に高い値でも3日目に低ければスルーして市場に出回る。もしもこのようなシステムであったすれば、ザルといわれても仕方がない。」

知る権利の侵害、浪江町。下「」引用。

「文部科学省が事故直後の3月16日から実施している計測車での計測値を24時間換算して、朝日新聞が集計し、5月8日付で掲載した。これによると、福島県波江街赤宇木地区(同原発から北西31km)の積算線量が5月7日午前に50mSvを超えた。
 5月7日時点の線量率(μSv/時)について福島の高いほうから5地域と東京の値を表3-1に示す。赤宇木で1年間生活すると、20.2×24時間×365日=177mSvとなり、国の示した20mSvを容易に突破してしまう。現地を調査した研究者らがそこで生活していた住民らにに状況を説明し、自主避難となった。彼らは国から知らされたわけではなかったのだ。憲法で保障される知る権利の侵害である。」

ダウン症候群で発症する特殊な白血病もあるという。否定は積極的にする著者???

ドイツ、乳児白血病増加。下「」引用。

「ドイツ ギリシャの乳児白血病増加を請けて、ドイツの研究グループも同様の解析をしている。その結果、フォールアウトの期間、若干乳児白血病は増えているが、被曝量の多い地区ではなくむしろ少ない地域で増えていたため、この増加はチェルノブイリ事故後のフォールアウトとは関係ないと結論付けている」

果たしてそうなのか? 食物のことなども考慮しないとわからないだろう。あらゆる要因をさがし出してみなければ、納得できないのでは?……。

ECRRとバズビー教授のことが軽く書かれてあった。

奇形発生頻度調査。下「」引用。

「奇形発生頻度調査が始まって2年、ロブノ州とボリン州で神経管欠損(無能症、後頭孔脳脱出症、脊椎披裂、二分脊椎、二分頭蓋)が増えていたのである。ロブノ州では結合双生児も増加していた。しかし、近接するボリン州、カメルニツスキー州では結合双生児の増加は認められていない。やがてロブノ州では小頭症や小眼球症は妊娠初期の放射線障害により発生しうる奇形である。-略-」

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御用学者……。下「」引用。

「それにしてもいままで学者の意見は政府にとって都合のよい場合にしか採用されてこなかった。また政府にとって耳あたりのよいことしかいわないアカデミアが「御用学者」として重用されてきた。また国会議員は小選挙区制であるとその選挙区の利益誘導が優先されるため国益は二の次になってしまう。しかも目先の利益ばかりに目が行き、10年先や次世代のことを考えていない。-略-」

チェルノブイリでも同様だったことを忘れてはならない。

ガンが治った……。下「」引用。

「がんときくと「もう駄目だ」と思いがちだが、原発後の子ども甲状腺がんの99%が治ったということだ。」

薬を飲み続けなければならないのに、それで治ったというのか?
甲状腺って、何かもわかろうとしていないのでは?
癌は今でもそれほど安易なものではない……。

IQの低下……。下「」引用。

「チェルノブイリでは、両親の不安・慢性ストレスが、子どもの情緒障害、知能指数の低下を招き、思春期にさしかかるころには社会適応性障害も増えた。信じられないような話だが事実である。」

セシウム脳というのを指摘する人たちもいる……。
いまだ調査も研究もされていないものを、わかったように書いてある御用学者本と書かれても仕方がないようにボクには思える……。

簡単な放射能傷害の基本さえわからないふりをしているのか? わかっていないのか?

まず、放射能は全身症状をともなうものである。これは“ぶらぶら病”などでも理解できるだろう。

現地を知り、現地の被害者を知らない者たちの文献は信頼性がやたら低いものだとボクは考える……。

ゆえに、肥田舜太郎は信頼できる医師である……。

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現地(チェルノブイリ被害地)に行き、憎悪をかった日本の権威。

チェルノブイリから広島へ

そして、その後継者の日本のメンゲレ!!!

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日本の良識ある人たちの怒りをかっている。

いや、世界中の良識ある人たちの怒りをかっている。

しかし、この本もこれらのことを追求していない……。






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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご機嫌 (伸子)
2012-06-06 19:57:50
放射線で遺伝子破壊され京都では二頭魚発見されましたよね
福島で被爆して静岡に引っ越した女性の二頭児のエコーみました 遺伝子破壊は小さい固体でも人間でも同じではないでしょうか? 私は当日埼玉県におり去年茨城県常総市に引っ越しました 皮膚科Clinic勤務してますが血液検査で茨城県に元から住み被爆した児童が遠足に行って湿疹出て血液検査したら肝機能異常な数値でました
歩いていたら花弁の下に花弁あり明らかに遺伝子破壊ですね
日本は被爆したからこれからどうするかが問題点だと思います
二頭児の女性は生む決意されました 旦那さんも二人で育てると言われたそうです お子さんも既にいたのでそのお子さんが妊娠したらと思うと怖いですね放射線は解毒も出来ます
ビタミンCは解毒あり 風呂で汗かく ナッツ類穀物はセシウムを強力に排泄する アーモンド 落花生 カシューナッツ 大豆 胡桃 銀杏 私はオリーブOilとごま油をしょう コーヒーやビールは利尿よい玄米やみそ汁もよい 洗濯物は部屋干し 外出はサングラスマスク 日傘 放射線を家に入れない帰ったら服を抜いて 部屋着に着替える 掃除機をかける
水も被爆しているのでその後問題点になりますね 飲料水はドイツスイスあたりを楽天で購入しないとね 医療関係なんで放射線には過敏になりますね
ただしストレスになるので花粉や黄砂のレベルに置き換えていますよ お互い頑張っていきましょうね(^_^)v
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