114アンパンじいちゃんは甘い物好き！

アカネさんシリーズ001 恋のタイムマシーン 十、アンパンじいちゃん 114アンパンじいちゃんは甘い物好き！ 向こうには、平行棒のところで、車イスに座って、よだれをこぼしている老人がいる。 まるで、お地蔵様のような顔をしている。 若い理学療法士が老人のいる反対のところに来ていう。 「飴が欲しかったら、こっちにおいで。アンパンじいちゃん」 「あの、おじいちゃん、アンパンじいちゃんっていってね。甘い物に目がないのよ」 腰を曲げたままだが、反対に置かれた飴を見ると、羽田は、 「ベン・ベン・ベン」 と、言いながら、背中を思い切り曲げたまま、平行棒をもち、真剣に飴を見ながら、一歩、一歩進んでいく。 「あら、また、そんな訓練方法しているの！　見つかったら叱られるわよ」 「でも、言ってもやってくれないんだから……」 と、理学療法士はいう。 「ベンベンベン」 牛の歩みよりもかなり遅いが、ただひたすら、飴を見ている。 「はい、ご苦労さま」 と、言って羽田は椅子に座らされる。 「はい、飴たべてくださいね。訓練がんばってますね、よかったですね！」 と、理学療法士はいう。 「リハビリで一番苦労するのは、モチベーションです。モチベーションって意欲のことなんですが、意欲がない人が多くって……」 理学療法士はこぼした。 「それで、甘いもので釣っているのね」 閑話休題 リハビリの一番こんなんなこと、 それはモチベーション。 これは何事もそうかもしれません。 平和に対するモチベーション低いですね。 なぜでしょうか？ そんなこと考えたことありますか？ 下、クリックお願いします。 人気blogランキングへ ありがとうございます。