磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

KAMOGAWA BOOKLET75 ひかりのばら 第五福竜丸ものがたり

2008年02月24日 | 読書日記など
『KAMOGAWA BOOKLET75
  ひかりのばら 第五福竜丸ものがたり』
    「ひかりのばら」編集委員会・編/
        安斎育郎・監/かもがわ出版1994年

主に第五福竜丸のことが書かれてありました。第五福竜丸だけには限られていませんでした。高校生が追究したことも書かれてありました。高校生たちの運動は映画になったそうです。



安斎育郎といえば、「立命館大学国際平和ミュージアム」をボクは思い浮かべます。
--1992年5月「平和の博物館」開設。
右に「アンネのばら」、左に「愛吉・すずのばら」。
愛吉とは人類史上最初の水爆の犠牲者となった第五福竜丸の無線長・久保山愛吉から。
そして、「すず」は愛吉の妻。「すず」は世界に非核を訴えてきたという。

愛吉・すずのバラを広める会 賛同者募集のご案内

--ビキニ被災船を追う高校生
土佐清水市にすてられた廃船「住吉丸」、ガイガー計数管をあてると無気味な音。
住吉丸は、1954年から10年間、ビキニ海域で操業。
船内の機関室の油から自然放射能の二倍以上、セシウム137やストロンチウム90などの人工放射能が検出されたという。
……高校生たちの運動が映画に。
映画『ビキニの海は忘れない』(森康行監督/ナレーター・吉永小百合)制作。

ビキニの海は忘れない


関係機関は何の調査もしていなかったという。下「」引用。

「政府や県の行政機関と漁業共同組合は、今までまったく水爆被災の実態調査をしていません。高知県の高校生の調査活動に学び、関係機関が被災物の実態調査と医療救済を進めることが緊急必要になっています。」


--第五福竜丸は「危険区域」の外にいた。そして、その後「危険区域」は拡大されたという。下「」引用。

「この水爆実験は、爆発の規模が予想をはるかに超えたので、この「ブラボー」爆弾実験後の三月一九日、アメリカ原子力委員会(AEC)は、危険区域を一挙に八倍の広さに拡大しました。新しい危険区域は、ビキニとエニウェトクの中間点を中心とした半径八三三キロの巨大な扇型になりました。
 この新たな危険区域については、次のような批判がありました。一つは航海における航行の自由を一国の政府が勝手に制限するのは国際法違反であること、もう一つは、危険区域外でも決して安全でるあとは限らないということでした。」

水爆被災の日米交渉は極秘。
--人命より軍事機密が優先。

【限りなく多いビキニ被災船】


そして核実験はこの時だけではない。



【ネバダのヒバクシャ】
1945年7月16日、最初の核実験。
1951年からネバダの核実験場は朝鮮戦争で原爆を使うことを想定して設置。
住民や家畜を汚染。幼児の死亡や若者のガン、甲状腺傷害、女性の流産や奇形児出産が多発。



index

【ソ連のヒバクシャ】
1949年から1989年までの40年間、ソ連最大のセミパラチンスクで、38回の地上爆発、122回の大気中爆発も、343回の地下爆発、計503回の原水爆実験がくりかえされたという。
しかし、アメリカのように反対運動すらなかったという。


「原発と公害のあるところに民主主義はない」という人がいるが、核兵器もまた同様であろう……。大量虐殺兵器を平和の武器とする異常な国民性があるところに、まともな民主主義はない!



【YouTube映画】Trinity And Beyond  広島・長崎原爆をこえた大量虐殺兵器






index

index

目 次






エンタメ@BlogRanking


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。