原爆で死んだ米兵秘史

『原爆で死んだ米兵秘史』
　　　森重昭・著/光人社2008年

以前にも、この著者の本を紹介しました。

爆撃機ロンサムレディー号



レーガン大統領の追悼式に参加したようです……。下「」引用。
「追悼式（米国内）での大統領演説草稿（一九八五年六月二十七日）
　一九四五年八月六日、原爆の日、人の広島で捕虜として命を落とした米国空軍、米国海軍の飛行士たちの名誉と冥福を祈って……－略（＊米兵の名前が続く）－
　彼らの勇気、苦しみ、軍務に対する忠誠はすべての米国人の心に深く印象づける地位を獲得した。彼らの英雄的行動は後から来るものの道しるべに永久になるのである。
　　　大統領　ロナルド・レーガン
　　　　ポール・S・サトー博士訳（ミシガン州立大学客員教授）」

■目次・主なものだけ■
プロローグ　　19
第一章　原爆の絵　　25
第二賞　狙われる広島　　49
第三章　墜落　　63
第四章　米兵との邂逅　　107
第五章　中国憲兵隊司令部へ　　124
第六章　原爆投下前夜、そして当日　　149
第七章　被爆死した米兵は何人いたのか？　　166
第八章　相生橋の謎　　191
第九章　遺族たち　　200
エピローグ　　230

1953年、大田洋子が「群像」（講談社）5月号で「山上」という作品を発表。
相生橋で亡くなられた米兵のことを書いたという。

index

1959年7月19日、「中国新聞」（夕刊）で、米兵のことを伝えたという。



1945年4月30日、B29爆撃。袋町、白神社横、「中電」裏に爆弾投下。白神社で男女30数名が爆死。
－－軍は広島の防空体制弱過ぎると、中国地方の高射砲を広島市周辺に集中させたという。

－－ウブキズ・リストでは、被爆死した兵士数は20人。

相生橋で死んだ米兵は少なくとも2名。
－－2人をえがいた絵もあるという。
一人は小さく20歳くらい、一人は体も大きく上官に見えたという。




原爆というものを考えるとき、市民をまきこむだけでなく、同国人も巻込む可能性があることは、これからの核戦争でも、当然考えられることだろう……。

レーガンは名誉などいうが、そのような状況に彼らはあったのだろうか？
ヒロシマの事実を見つめればそんなことはありえない！
－－もちろん、イラクでもそのようなものはないという帰還兵……。
戦争愛国美談は、日本だけに限らないようだ……。








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