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廣島-戦争と都市- 岩波写眞文庫72

2006年06月30日 | 読書日記など
『廣島-戦争と都市- 岩波写眞文庫72』
   岩波書店編集部編集・編/
     菊池俊吉〔ほか〕写真/岩波書店1952年

原爆を伝えるマスコミでは、
この本では最初のころのものですね。



この本には、原爆未亡人と、原爆孤児が写真と文章で
つづられています。

この本ではありませんが、映画で広島のやくざ物がどうして
多いかは、それは福祉の貧困からきたものだと書いて在りました。

文学もその福祉の貧困を追ってかかれたものは少なく。
暴力団の活躍ばかりを描いていると非難されている方がいました。

戦争は多くの不幸を生み出します。
それはやはり弱者にしわ寄せが以後も来るのですね。

しかし、マスコミはマスコミ自体が儲け主義、
拝金主義であって、そのような儲けにならないこと、
取り上げてはくれないようですね。


原爆未亡人は日雇い労働者として働かれたようです。「」引用。

「廣島では日雇い労働者のことをドカチンといっている。ドカチンとは、いわゆるヨイトマケの別語であるらしい。その総数は約4,500人、そして女のドカチンが半数の2,500人を占めている。これは東京に次ぐ女の日雇いの数字だといわれる。しかも、女のドカチンの多くは、顔にひどいケロイドを残し人なみな仕事にはつけぬ若い娘さんか原爆未亡人である。専門の人夫をやとったほうが安上がりだと陰口をたたかれながら、なれぬ力仕事に、疲れては休み、疲れては休み、都市計画の土運びや、ドブさらいや車のあと押しなどで、一日の公定賃金160円をもらってくゆく」




↑の写真がドカチンをされている原爆未亡人たちらしいです。


また孤児も多く生まれた。
ドイツでも多くの孤児が生まれたという。
戦争を巻き起こした人たちは、そのような
ことに何をされたのでしょうね。

そのような孤児や未亡人を福祉でみていくことも大切なことですね。
しかし、それよりもそのような人を生み出させないようにしたいものです。










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