『子どもたちを放射能から守るために』
菅谷昭・著/亜紀書房2011年
図書館の説明文。下「」引用。
「子どもたちを放射能から守るために、何をしたらいいのか。チェルノブイリ原発事故の医療支援をした医師でもある現松本市長が、「放射能を正しく知り、放射能から正しく身を守る」方法を語る。」
表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。
「水道のお水を飲ませてもいいのですか?
野菜や魚は安全ですか?
放射能を浴びたら、どんな健康被害がでるのですか?
-略-」
教訓生かされず……。下「」引用。
「-略-チェルノブイリでの教訓はほとんど生かされず、政府の対応は後手後手にまわっているようにみえます。いかに原発に対する危機管理ができていないかを、世界中に露呈してしまったのです。
核の災害は、自然災害とはまったく違います。最悪の事態を予測して、先へ先へと手を打っていくことが大切です。最終的に予測より悪くならなければ、「ごめんなさい、でもよかったね」と、喜び合えばよいのです。」
チェルノブイリの赤い鎖……。下「」引用。
「さらに不幸なことに、当時のベラルーシは医療設備が十分に整っておらず、手術の技術も国際レベルではありませんでした。首をL字型に切ったため、大きな傷あとが残っていたのです。私が5年半行ってきた医療活動のひとつは、美容上、よりきれいな切開創による手術を、現地の医師たちに伝えることでした。」
「甲状腺がんは、死亡率の低いがんと聞きましたが本当ですか?」 下「」引用。
「たしかに甲状腺がんは、がんの中ではたちのよいがんです。手術をして腫瘍を取り除けば、元気で生きていくことがありますが、副作用のないよい薬ができています。実際にチェルノブイリ被災地では、術後しばらくして結婚し、出産した女の子も何人もいます。
ただ、チェルノブイリの小児の場合、6人にら1人が肺に転移しています。
福島原発の事故の後、食品安全委員会に出席したとき、ある大学の委員がこんな発言をしました。
「甲状腺がんは生存率が90%で、がんの中でもたちのよいがんですよ。大したことはありませんよ」
それを聞いて私は、ちょっと待って、といいました。
「たしかに性質のよいがんですが、だからといって、がんになっても大丈夫だというのはおかしい。5歳や10歳の子どもが、がんの手術をすることをどう思いますか? あなたのお父さんはおかあさんの苦しみがわかりますか?」
その先生は黙ってしまいました。現場を知らない人はこういうことを平気でいいます。すべて、数字で大きくとらえてしまうのです。がんは、一人ひとりの命の問題なのに。-略-」
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ポーランド政府はチェルノブイリ事故の時に、安定ヨウ素を配布したという。
プレゼントがベラルーシの被害者から贈られてきたという。下「」引用。
「送ってくれたのは「パレースカヤ・ゾーラチカ(パレーシヤ地方の小さな星たち)」という地元の少年少女音楽舞踏団の子どもたち。10年前には、日本各地で公演をしたこともあります。」
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目 次
菅谷昭・著/亜紀書房2011年
図書館の説明文。下「」引用。
「子どもたちを放射能から守るために、何をしたらいいのか。チェルノブイリ原発事故の医療支援をした医師でもある現松本市長が、「放射能を正しく知り、放射能から正しく身を守る」方法を語る。」
表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。
「水道のお水を飲ませてもいいのですか?
野菜や魚は安全ですか?
放射能を浴びたら、どんな健康被害がでるのですか?
-略-」
教訓生かされず……。下「」引用。
「-略-チェルノブイリでの教訓はほとんど生かされず、政府の対応は後手後手にまわっているようにみえます。いかに原発に対する危機管理ができていないかを、世界中に露呈してしまったのです。
核の災害は、自然災害とはまったく違います。最悪の事態を予測して、先へ先へと手を打っていくことが大切です。最終的に予測より悪くならなければ、「ごめんなさい、でもよかったね」と、喜び合えばよいのです。」
チェルノブイリの赤い鎖……。下「」引用。
「さらに不幸なことに、当時のベラルーシは医療設備が十分に整っておらず、手術の技術も国際レベルではありませんでした。首をL字型に切ったため、大きな傷あとが残っていたのです。私が5年半行ってきた医療活動のひとつは、美容上、よりきれいな切開創による手術を、現地の医師たちに伝えることでした。」
「甲状腺がんは、死亡率の低いがんと聞きましたが本当ですか?」 下「」引用。
「たしかに甲状腺がんは、がんの中ではたちのよいがんです。手術をして腫瘍を取り除けば、元気で生きていくことがありますが、副作用のないよい薬ができています。実際にチェルノブイリ被災地では、術後しばらくして結婚し、出産した女の子も何人もいます。
ただ、チェルノブイリの小児の場合、6人にら1人が肺に転移しています。
福島原発の事故の後、食品安全委員会に出席したとき、ある大学の委員がこんな発言をしました。
「甲状腺がんは生存率が90%で、がんの中でもたちのよいがんですよ。大したことはありませんよ」
それを聞いて私は、ちょっと待って、といいました。
「たしかに性質のよいがんですが、だからといって、がんになっても大丈夫だというのはおかしい。5歳や10歳の子どもが、がんの手術をすることをどう思いますか? あなたのお父さんはおかあさんの苦しみがわかりますか?」
その先生は黙ってしまいました。現場を知らない人はこういうことを平気でいいます。すべて、数字で大きくとらえてしまうのです。がんは、一人ひとりの命の問題なのに。-略-」
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ポーランド政府はチェルノブイリ事故の時に、安定ヨウ素を配布したという。
プレゼントがベラルーシの被害者から贈られてきたという。下「」引用。
「送ってくれたのは「パレースカヤ・ゾーラチカ(パレーシヤ地方の小さな星たち)」という地元の少年少女音楽舞踏団の子どもたち。10年前には、日本各地で公演をしたこともあります。」
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