磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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天よりの声-ヒロシマ・被爆二年目の手記-

2008年12月25日 | 読書日記など
『天よりの声-ヒロシマ・被爆二年目の手記-』
   末包敏夫・編/日本YMCA同盟出版部1983年

天よりの大いなる声」(1949年刊)の改題新装。
--この本では、戦争責任、加害者側の言はない……。
南京にいって、後片づけをしたという文章はあった……。
だけど、そんなことはきちんとできなかったのではないか?



帯に書かれてあります。下「」引用。

「被爆直後の貴重な体験手記
ここには苦しみをなめつくし、悲しみに涙を涸らしたもののみがもつ、ある静けさがある。
核の恐ろしさ、戦争の虚しさ愚かしさをこれほどまでに、鮮烈に、われわれに訴えかける書は少ない。」

そして、その時の学校の先生……。下「」引用。

「米原先生は、「早く火をくぐって安全な場所に逃げましょう」と言われ、生徒たちはフラフラの先生のあとに続いた。歩けない私は、もうこれ以上進むことは不可能だと思い、「みんな逃げてください」と言った。しかし先生は、「村本さん、私の肩におすがりなさい。一緒に逃げましょう」と言われた。
 私は先生の肩を見た。そこには着物はなく赤い肉が露出していて、首のあたりからはげた皮膚は、かろうじて手先で留まり、手のところにぼろでも下げたようにぶらさがっていた。こんなになっていらっしゃりながら、自分の身をかまわないで、生徒のことを思ってくださる先生の御心がありがたく、私も一緒にいく気になった。また、道々私を背負って助けてくれた下級のお友達の好意もほんとうにうれしかった。」

もくじ

宗教人として……。下「」引用。

「牧師としての私に、最初の質問を浴びせてきたのは、やつれた身に粗服をまとった四十四、五歳の婦人、一労働者の妻だった。「アメリカはキリスト教を信じているそうですね。そしてキリスト教はたいへん立派な宗教だそうですが、それなのにこんな酷いことをして、それで良いでしょうか」。これと大同小異の質問を私は数回ならず受けた。あるいは単純なかたちで、あるいはかなり整ったかたちで……。」

この人は、聖書のイエスの言葉を知らないのだろうか?

パウロでさえも偽せ教師に悩まされていたことも知らないのか?

--神(イエス)以上になってしまっている思想だとボクは思う……。

平和運動もキリスト教立場? 下「」引用。

「キリスト教的立場からとは、世界と歴史を神の怒りよりまぬがれしめること、換言すれば、神との平和こそ、世界平和の唯一の基礎であることを語りつづけていきたい。」

これじゃ、「神罰」と言われても仕方がないのではないか?

永井隆の「神の摂理」とは大きく異なるとボクには思える……。

悪いことをしたなら罰がくるなら、日本の政治家たちにどうして、それが与えられないのだ?

アメリカの原爆を落した人たちにも……。

そして、キリストの教えを改竄し、無茶苦茶な教えを伝えている人たちにも……。








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