磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

日本の原爆記録18

2006年06月14日 | 読書日記など
『日本の原爆記録18』
        日本図書センター1991年

『原爆歌集・句集 長崎編』
というタイトルですが、広島との合同の句集もあります。



さまざまな本を集めたものです。
僕も歌心が薄れているなあと想います。
こういうものを読むのには、心の余裕がないといけないと
想います。

【解説】より、『句集 長崎」は、扉に「原爆十周年忌平和祈念句集」
と記され、昭和29年の第1回から昭和60年の第31回の長崎原爆忌
俳句大会などの作品を集めたものであるという。

『句集 長崎2』の三十年の足跡が、世相の反映や運動を歩みつづけた
歴史であるこという。

松尾敦之の『原爆句抄』は長崎原爆で妻子四人死亡、学徒動員の長女重症、その四人の死体をみずからの手で焼く悲傷を、いちはやく自由律俳句に刻みつけたという。

『炎の歌集』は、広島・長崎の合同原爆歌集。

『とこしへの川』の竹山広は爆心地より1.4kmの浦上第一病院入院中被爆。20代なかば原爆症を負い、故郷の長崎県北部に逃れて病苦と闘う。

竹山弘の第2歌集『葉桜の丘』は、被爆二世として父の苦労を分かち生きた娘の死を思いを歌にされたようです。

『起伏の暦』の小山誉美は長崎歌人中の最長老。




「原爆に古都は吹飛び雲の峰」長崎 陣野翠城月
「ぞろぞろとぞろぞろと見る原爆展」三重 五十嵐研三

被爆者ではなく、原爆を知らされる方を描いたものは、珍しいと思いました。そう、言葉もなくなり、静かにそして力なく歩きました、僕も……。


「初霰地蔵の御手のあたたかさ」中島太朗
「コルベ神父渇く八月レール銹び」耳 鳳真治
「アウシュビッツまで線路濡れゆくか朝日」耳 鳳真治

信仰はここでも、人々を力づけましたね。
長崎は信仰の地とも呼ばれますね。
あの聖人となられたコルベ神父がおられた地ですね。


「原子炉をめぐり幕末甦る」坂本木耳
「原子炉海に散り風の墓斧なり」八木原祐計

基本的には原爆と同じ原理といわれる、原発のこともよまれておられます。




もくじ

目 次






エンタメ@BlogRanking


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。