磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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週刊新潮 2011年4月28日号

2011年08月21日 | 読書日記など
『週刊新潮 2011年4月28日号』
   酒井逸史・編/新潮社2011年

特集名 「原発と放射能」レベル7の機密情報



【モノクロ口絵】「原発の町に残された「アトムの落とし子」
「原子力最中」……「さいちゅう」ではなく「もなか(和菓子)」の箱の写真あり。

「騙されて「福島第一」に来た「孫請け労働者」自給1900円」 下「」引用。

「「最初、社長からは、“火力発電所の仕事があるから”って電話で呼び出された。俺は騙されて、原発で働かされたんですよ」
 大手ゼネコンの孫請け会社で働く、38歳の日雇労働者はこう憤慨する。
 20年のキャリアを持つ、ベテランの重機オペレーターだ。
「3月14日の夜のことです。社長が待ち合わせ場所に指定してきたのは、東北自動車の白川ICでした。そして、社長のクルマの先導で到着したのはJヴィレッジだった。防護服で白装束姿の男たちが出入りしているのを見て、“話が違うじゃないか”って社長に文句を言いましたよ。でも、“ここまで来たらジタバタするな”と言われ、こっちも雇われている身ですから了承する以外になかった」-略-」

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「なぜか現地を視察しない「核燃料棒製造会社」の脛の傷」 下「」引用。

「その、神奈川県横須賀市に本社がある『グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン』は、もともとは1967年に米GEと東芝、日立製作所の合弁で原発用燃料を製造するために設立された会社である。
 ちなみに、問題の福島第一原発の原子炉は、1、2、6号機をほGEが、3、5号機を東芝りが、そして4号機を日立が製造しており、グ社はそれらの原子炉が稼働して以来40年あまり、燃料棒を納入し続けている。
 念のために言えば、燃料棒とはウランなどの核燃料物質を成型加工したもので、それを束ねた“燃料集合体”を炉心に納め、核反応を起こさせる。つまり、グ社はまさに原子炉の心臓部を担っているメーカーなのだ。
 であれば、この未曽有の非常事態には、何をさておき真っ先に現地に専門家集団が派遣されて然るべき。
 実際、同社のHPには、事業紹介として〈原子力プラントの異常や故障時の炉心・燃料の健全性を確認します〉〈事故時の原子炉の安全性を確認します〉と明記されている。」

「脛の傷」=「被曝事故も度々」 下「」引用。

「「実はあの会社(*核燃料棒製造会社)、過去何度も問題を起こしてまして」
 と社会部記者が言う。
「例えば08年7月、工場内で放射性物質であるウランの粉末が飛び散り、作業員1人が被曝する事故が起こしています。幸い微量だったので健康被害はなかったのですが、翌日は約40名の一般見学者に何も伝えず工場内を案内していました」
 さらにあろうことか、その翌月には再び作業員ら4名の被曝事故を起こす。しかも、事故直後には社会科見学に訪れていた小学6年生と保護者ら54名を工場内に入れていたのだ。無論、原子力安全・保安院かにらは厳重注意処分。そんな会社の燃料棒とは心許ない限りだが、案外、現地にいない方がよかったのかもしれない。」

「チェルノブイリで実証されている「除染」の難易度」 下「」引用。

「避難生活を送る人たちが、原発周辺のわが家に帰れるのは、早くても原子炉が冷温停止した後になりそうだ。が、問題はその先。そこに住み、農業を行うには除染が欠かせないが、難易度が非常に高いことがチェルノブイリで実証されていた。-略-」

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「どこかに消えた「入院被曝作業員」たちの健康状態」 下「」引用。

「幸いなことに、健康被害が出なかったという3人の現状と、当初の騒ぎぶりのギャップ……。両者を比べるにつけ、「冷静に怖がる」ことの難しさを改めて思い知らされた。」

地震前から……。下「」引用。

「「放射線手帳」が証明する「福島第一」地震前から線量多し」
「牙を剥き、猛威を振るい続ける福島第一原発。放射線の推移はなおも予断を許さないが、実は地震の前から「線量の多い現場」として、福島は知られた存在だったのだという。-略-
 東電に尋ねたところ、こんな答が返ってきた。
「確かにその値に関しては、福島第一原発が他の原発より多いことは把握しておりました。09年のデータでは、作業員の年間線量の平均が柏崎刈羽では0.5ミリシーベルトに対し、福島第一は1.4となっております。ただし、いずれも法令の定める50ミリには及ばないため、問題はないと考えてきました」(広報グループ)
 71年に運転を開始した福島第一では老朽化が進んでおり、また配管が容器外に出ているタイプの原子炉である点も、線量の多い理由の一つだという。
「定期検査で耐食性のある部品に取り替え、また作業時間を減らすなどの対策をとり、この5年間で年間平均線量は0.4ミリシーベルトも下っていたのです」(同)
 そうした試みも、一瞬水泡に帰してしまったのだ。」

「持て囃される「原子炉廃炉銘柄」と東電株の儲け方」 下「」引用。

「なるほど、これが“生き馬の目を抜く”兜町か。福島第一原発の廃炉決定の一方を聞けば、廃炉関連銘柄を囃し立て、国有化を囁かれる東京電力株さえも“売りか買いか”と喧しい。」

「福島ナンバーなら落書きされる深刻な「放射能差別」」 下「」引用。

「「妹の友達が休日に福島ナンバーの車で仙台へ行った。買い物から戻ると、停めていた車がボコボコにされ、挙げ句の果てに“放射能車”という落書きもされていたそうです」-略-」

「放射能教育を排除した「日教組」の功罪」 下「」引用。

「必要以上に怖がってしまったのは無知ゆえだが、そういえば我々は、学校で放射能教育を受けていない。実は、日教組が排除していたのだ。-略-SFチックなまでのトンだ空想があったのだ。
「だから教育現場では、原子力は危険だということだけを教えてきた。電力会社や文科省が、原子力発電に関する冊子を作って学校に送りますが、使われることはありません。そして、代替エネルギーが見つかるまでは、二酸化炭素の問題を度外視して、火力の賄うという立場を取るのです」
 結果、この甚大な風評被害である。彼らにも心あるなら、責任を感じてもらいたいものだ。」

「「セカンドライフ」憧れの土地! 田舎暮らし人気No.1が壊滅した」 下「」引用。

「定年後は「田舎暮らし」を楽しみたい、という団塊の世代は多い。その受け皿として、福島県は人気No.1だ。だが、憧れの地が壊滅的な打撃を受け、今後、移住者は激減しそうである。」








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