磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

【DVD】BBC 世界に衝撃を与えた日 28  冷戦下のスパイ

2008年09月10日 | 読書日記など
【DVD】BBC 世界に衝撃を与えた日 28


冷戦下のスパイ
~ケンブリッジ・スパイグループと
ローゼンバーグ夫妻の最期


本作は、ローゼンバーグ夫妻がN.Y.で処刑された53年6月19日と、イギリス人外交官、ドナルド・マクリーンがソ連に亡命した51年5月25日を特集。ソ連のスパイたちに迫る。


■ケンブリッジ・スパイグループ■

1951年5月25日アメリカ水爆実験初の成功。

その日、イギリス人外交官がソ連に亡命。

第二次世界大戦後、ソ連は西側諸国にとって驚異となる……。

ソ連にとってパージェスとマクリーンは重要な情報源。

マクリーンのコードネームは“ホーマー”

パージェスは“メッチェン”。

そして、二人を誘ったフィルビー。

3人は優秀なスパイだった。

--暗号を解析されて、英国の外務省にスパイがいるとわかる。

身重の妻のメリンダは夫がソ連のスパイであること、そして亡命をすることも知っていた。

英国諜報機関も監視していた。

パージェスも危険なのでソ連から出国させないという。

--生まれも育ちもいいものが、国を裏切るとは信じられなかったという……。

2人とも共産党員であり、アメリカが怒る……。

CIAはフィルビーをこの事件の後信用せず、後に辞職。

2年後、三人とマクリーンと出逢うが、夫婦仲は悪くなり、アメリカへ帰る。

3人のケンブリッジ・スパイはどのくらいの機密を伝えたかはわからないという。

ローゼンバーグ事件

1953年6月19日、金曜日午前8時、ニューヨーク集シンシン刑務所。

マスコミが集まる。

夫ジュリアスは、大学に在学中、青年共産主義同盟に入る。

エセルと結婚し、夫婦で共産党員に。

--2人ともにユダヤ人。

「原爆の機密をソ連に売り渡した」ということで、死刑。

1950年代のマッカーシズムが吹き荒れていたとき。

究極の反逆罪とみなされた。

--ローゼンバーグ夫妻は無罪を主張し続ける……。

死刑になれば、息子2人を残すことになる。

--エセルの弟はソ連のスパイで逮捕されていた。
弟はマンハッタン計画の技術員だったという。
弟が、夫妻を中心物だと語る。

ホワイトハウス前で抗議活動。
--政府に慈悲を求める……。

夫婦のうちで一人でも告白すれば、電気椅子にすわってからでも死刑は中止。
--しかし、告白せず……。

5000人が死刑執行に反対。
--アイゼンハワー大統領に恩赦を求めることにする。
ソ連のスパイ事件に弱腰になれない……。
--エセルの手紙を手に、大統領に直談判しようとする……。
大統領はゆるがず、守衛にエセルの手紙を渡す。

電気椅子に。

--そして、成人した2人の息子が、事件の真相を求めて立ちあがる。



裁判でFBIから捜査資料の公表を勝ち取ります。

1995年に公開されたソ連の公式文書により、ジュリアスがソ連のスパイであったことが判明します。暗号名は“リベラル”。

エセルについての記述はほとんどなかったという。

--夫妻の処刑から48年後の2001年。
検察側の証人だったエセルの弟が、姉に関して嘘の証言をしたと認めた……。

アメリカでは事件の再審理を求める運動が今も続いているという……。



「彼らによって、冷酷なスパイの世界が浮き彫りになりました。」
--冷酷なスパイの世界というよりも、原子力帝国のおそろしさを表現していると思う……。











index

INDEX

INDEX





エンタメ@BlogRanking


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。