【DVD】BBC 世界に衝撃を与えた日 28
冷戦下のスパイ
~ケンブリッジ・スパイグループと
ローゼンバーグ夫妻の最期
本作は、ローゼンバーグ夫妻がN.Y.で処刑された53年6月19日と、イギリス人外交官、ドナルド・マクリーンがソ連に亡命した51年5月25日を特集。ソ連のスパイたちに迫る。
■ケンブリッジ・スパイグループ■
1951年5月25日アメリカ水爆実験初の成功。
その日、イギリス人外交官がソ連に亡命。
第二次世界大戦後、ソ連は西側諸国にとって驚異となる……。
ソ連にとってパージェスとマクリーンは重要な情報源。
マクリーンのコードネームは“ホーマー”
パージェスは“メッチェン”。
そして、二人を誘ったフィルビー。
3人は優秀なスパイだった。
--暗号を解析されて、英国の外務省にスパイがいるとわかる。
身重の妻のメリンダは夫がソ連のスパイであること、そして亡命をすることも知っていた。
英国諜報機関も監視していた。
パージェスも危険なのでソ連から出国させないという。
--生まれも育ちもいいものが、国を裏切るとは信じられなかったという……。
2人とも共産党員であり、アメリカが怒る……。
CIAはフィルビーをこの事件の後信用せず、後に辞職。
2年後、三人とマクリーンと出逢うが、夫婦仲は悪くなり、アメリカへ帰る。
3人のケンブリッジ・スパイはどのくらいの機密を伝えたかはわからないという。
■ローゼンバーグ事件■
1953年6月19日、金曜日午前8時、ニューヨーク集シンシン刑務所。
マスコミが集まる。
夫ジュリアスは、大学に在学中、青年共産主義同盟に入る。
エセルと結婚し、夫婦で共産党員に。
--2人ともにユダヤ人。
「原爆の機密をソ連に売り渡した」ということで、死刑。
1950年代のマッカーシズムが吹き荒れていたとき。
究極の反逆罪とみなされた。
--ローゼンバーグ夫妻は無罪を主張し続ける……。
死刑になれば、息子2人を残すことになる。
--エセルの弟はソ連のスパイで逮捕されていた。
弟はマンハッタン計画の技術員だったという。
弟が、夫妻を中心物だと語る。
ホワイトハウス前で抗議活動。
--政府に慈悲を求める……。
夫婦のうちで一人でも告白すれば、電気椅子にすわってからでも死刑は中止。
--しかし、告白せず……。
5000人が死刑執行に反対。
--アイゼンハワー大統領に恩赦を求めることにする。
ソ連のスパイ事件に弱腰になれない……。
--エセルの手紙を手に、大統領に直談判しようとする……。
大統領はゆるがず、守衛にエセルの手紙を渡す。
電気椅子に。
--そして、成人した2人の息子が、事件の真相を求めて立ちあがる。
裁判でFBIから捜査資料の公表を勝ち取ります。
1995年に公開されたソ連の公式文書により、ジュリアスがソ連のスパイであったことが判明します。暗号名は“リベラル”。
エセルについての記述はほとんどなかったという。
--夫妻の処刑から48年後の2001年。
検察側の証人だったエセルの弟が、姉に関して嘘の証言をしたと認めた……。
アメリカでは事件の再審理を求める運動が今も続いているという……。
「彼らによって、冷酷なスパイの世界が浮き彫りになりました。」
--冷酷なスパイの世界というよりも、原子力帝国のおそろしさを表現していると思う……。
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~ケンブリッジ・スパイグループと
ローゼンバーグ夫妻の最期
本作は、ローゼンバーグ夫妻がN.Y.で処刑された53年6月19日と、イギリス人外交官、ドナルド・マクリーンがソ連に亡命した51年5月25日を特集。ソ連のスパイたちに迫る。
■ケンブリッジ・スパイグループ■
1951年5月25日アメリカ水爆実験初の成功。
その日、イギリス人外交官がソ連に亡命。
第二次世界大戦後、ソ連は西側諸国にとって驚異となる……。
ソ連にとってパージェスとマクリーンは重要な情報源。
マクリーンのコードネームは“ホーマー”
パージェスは“メッチェン”。
そして、二人を誘ったフィルビー。
3人は優秀なスパイだった。
--暗号を解析されて、英国の外務省にスパイがいるとわかる。
身重の妻のメリンダは夫がソ連のスパイであること、そして亡命をすることも知っていた。
英国諜報機関も監視していた。
パージェスも危険なのでソ連から出国させないという。
--生まれも育ちもいいものが、国を裏切るとは信じられなかったという……。
2人とも共産党員であり、アメリカが怒る……。
CIAはフィルビーをこの事件の後信用せず、後に辞職。
2年後、三人とマクリーンと出逢うが、夫婦仲は悪くなり、アメリカへ帰る。
3人のケンブリッジ・スパイはどのくらいの機密を伝えたかはわからないという。
■ローゼンバーグ事件■
1953年6月19日、金曜日午前8時、ニューヨーク集シンシン刑務所。
マスコミが集まる。
夫ジュリアスは、大学に在学中、青年共産主義同盟に入る。
エセルと結婚し、夫婦で共産党員に。
--2人ともにユダヤ人。
「原爆の機密をソ連に売り渡した」ということで、死刑。
1950年代のマッカーシズムが吹き荒れていたとき。
究極の反逆罪とみなされた。
--ローゼンバーグ夫妻は無罪を主張し続ける……。
死刑になれば、息子2人を残すことになる。
--エセルの弟はソ連のスパイで逮捕されていた。
弟はマンハッタン計画の技術員だったという。
弟が、夫妻を中心物だと語る。
ホワイトハウス前で抗議活動。
--政府に慈悲を求める……。
夫婦のうちで一人でも告白すれば、電気椅子にすわってからでも死刑は中止。
--しかし、告白せず……。
5000人が死刑執行に反対。
--アイゼンハワー大統領に恩赦を求めることにする。
ソ連のスパイ事件に弱腰になれない……。
--エセルの手紙を手に、大統領に直談判しようとする……。
大統領はゆるがず、守衛にエセルの手紙を渡す。
電気椅子に。
--そして、成人した2人の息子が、事件の真相を求めて立ちあがる。
裁判でFBIから捜査資料の公表を勝ち取ります。
1995年に公開されたソ連の公式文書により、ジュリアスがソ連のスパイであったことが判明します。暗号名は“リベラル”。
エセルについての記述はほとんどなかったという。
--夫妻の処刑から48年後の2001年。
検察側の証人だったエセルの弟が、姉に関して嘘の証言をしたと認めた……。
アメリカでは事件の再審理を求める運動が今も続いているという……。
「彼らによって、冷酷なスパイの世界が浮き彫りになりました。」
--冷酷なスパイの世界というよりも、原子力帝国のおそろしさを表現していると思う……。
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