磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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国際紛争-理論と歴史-

2009年07月12日 | 読書日記など
『国際紛争-理論と歴史-』
    ジョセフ・S.ナイ・ジュニア(著)/
      田中明彦、村田晃嗣(訳)/有斐閣2009年

Understanding international conflicts 原著第7版の翻訳



たいした軍事力なし? 下「」引用。

「世界第2の経済大国にして東アジアにおける重要な大国になった、すなわち日本はたいした軍事力なしに成功した。」

たいした軍事費を政府はつかっているのだが……。
そして、福祉費とのバランスをくずして、落ち目になってしまった……。
かなり軍事費を出費、しかし諸外国の2~3倍の値段でアメリカから買っているから、つかっているほどの威力もないというわけか……。

しかし、1パーセント枠をまもっている時には、そういえたかもしれないが、それを壊したのが中曽根康弘である……。

index

中国の台頭……。下「」引用。

「-略-世界最大の人口を擁する中国の経済・軍事大国としての台頭は、新世紀の幕開けに際して、アジアとアメリカの外交政策にとって、中心的な問題であろう。-略-中国との紛争は不可避だという信念は、同様の自己実現的効果を持ちうるであろう。--「中国でのクリントン」『エコノミスト』1998年6月27日号」

JFKとキューバ危機。下「」引用。

「1962年にケネディ(John F. Kennedy)大統領は、キューバからソ連のミサイルを撤去させるため、(アメリカもトルコに同様のミサイルを保持していたが、)核戦争の危険を冒すべきだったのだろうか? 人によって意見は分かれるであろう。要は、故人が国家の指導者として行動する時は、いかほどかは異なる基準で評価されるということなのである。」

ボルシェヴィキの国家間外交の一掃……。下「」引用。

「1917年にロシアでボルシェヴィキが権力を掌握した時、彼らは第一次世界大戦に先立つ国家間外交のシステム全体をブルジョア的ナンセンスとみなした。ボルシェヴィキは国家間外交を一掃しようとし、革命が全世界の労働者を団結させ、国境を消滅させることを企図した。国境を越えたプロレタリアートの団結が、国家間システムに取って代わるであろう。-略-」

妄想としてもひどい……。

チャーチルは悪魔も誉める。下「」引用。

「チャーチルは、「もしヒトラーが地獄に侵攻したら、下院の答弁で、私は悪魔についてすら、少なくとも褒め言葉くらい使うであろう」と語ったのである。政策としてバランス・オブ・パワーのよい例である。」(ウィンストン・チャーチルから彼の秘書ジョン・コルヴィルヘ、1941年6月22日)より

悪魔とも同類ということだろう……。

スターリンとヒトラーは似た者同士……。下「」引用。

「しかし、ここでヒトラーは外交上の離れ業をやってのけた。西洋をボルシェヴィズムから守ると主張してたにもかかわらず、1939年8月に彼は、突如としてスターリンと独ソ不可侵条約を締結したのである。この条約のおかけで、ヒトラーは西部で好きなことをするフリーハンドを得た。この条約はまた、ポーランドを再分割する秘密議定書を含んでいた。スターリンとヒトラーはそれぞれ、分け前を得ることで同意した。1939年9月1日にポーランドに対する戦争を開始することで、ヒトラーは自らの分け前でを獲得した。-略-」

ヒトラーと原爆。下「」引用。

「彼は反ユダヤ主義のために、原子爆弾開発に不可欠な科学者の一部を追放してしまった。」

カトリックの核兵器の報告書……。下「」引用。

「1983年の核兵器に関する報告書の中で、米国カトリック教会の司教たちが次のように述べたのは、全く誇張ではない--「われわれは、神の創造物を破壊する能力を手に入れたり、創世記以来初の世代となった」。
 核兵器は戦争の性格に変革をもらしたが、世界を体系づける基本的な様式は変化させなかった。-略-」

神にとって、宇宙というのはどんなものだろうか?
--小さな小さな銀河に、小さな小さな小さな太陽系……。
愛の神以外、人間を振り返ることもしないだろうなあー。
……あまりにも、愛のない世界で生きてそんなことを思う……。

そんな神の徒とは、どこの宗教の人たちもほとんど思えない……。

もくじ

それに、どんな武器であろうが、神の創造物である人間が、人間を殺してきた……。
--そのことは、聖書でも書かれてある……。

プロパガンダ……。下「」引用。

「さらに、世論はプロパガンダに対し、より慎重で敏感になってきた。無料情報の一形態としてのプロパガンダは、新しいものではない。ヒトラーやスターリンは、1930年代にこれを有効に活用した。ミロシェヴィッチによるテレビの統制は、1990年代のセルビアで、彼が権力を保持するための不可欠であった。信憑性が決定的な資源であり、ソフト・パワーの重要な源泉である。-略-」








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