磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

技術と人間-第1特集 チェルノブイリから2年、いま世界では-

2008年06月28日 | 読書日記など
『技術と人間-第1特集 チェルノブイリから2年、いま世界では-1988年5月号』
   高橋昇・著/技術と人間1988年

チェルノブイリのことも、被害者に視点をおいてほしいといつも思う……。
なぜなら、「ヒロシマは未来」であったように、「チェルノブイリは未来」である可能性があるからだ……。



ソ連にもやはりいろいろな人がいた……。下「」引用。

「多分知らないだろう。新聞ソビツカヤ・クバニの情報は一面的すぎる。『われわれは原発なんか欲しくない』という地方幹部の発言をのせているだけだ。原発建設にはすでに二五○○万ルーブルもの大金が投じられているというのに、誰がいったいその責任を取るのだろうか? 唯一の希望は、その施設がいくらかでも利用されることにある。-略-」

そして、技術の進歩で悲劇はうまれたのではないという。下「」引用。

「チェルノブイリは決して技術の進歩がもたらした悲劇ではない。進歩に悲劇などあろうはずがない。悲劇とは無責任、無頓着、単なる無学にある。
 われわれは原発問題だけでなく、地球規模で環境汚染をもたらすような大規模計画について、広く、民主的に、正確に、根拠をもって議論することを学ばねばならない。」

簡単にいえば、いつものことだろう……。

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戦争と原発ということも書かれてありました。下「」引用。

「交戦国であるイランとイラクは、ともに原発を建設中であった。しかし、イラクのタムーズ一号は八一年六月、イスラエル空軍の爆撃によって破壊されたまま、再建の目処は立っていない。
 イランもイラクとの戦争が始まり、建設中が中断されたまま目途が立たない状態のとき、八七年十一月に二度にわたつてイラク空軍によって爆撃され、建設は絶望的になっている。
 この二国への原発空爆は、原発をもつということは、そこを爆撃されただけで原爆を落とされるのと同じ効果を受けることから、世界中に大変な衝撃をもって受けとめられた。」

戦争がおきるという危機をあおるなら、原発はつくれないはずだ……。

そして、核兵器の技術とつながる核融合炉などは、敵国に想定する国とも協力しあうという理不尽な思考をもっている……。


そして、武谷はこういういっている……。下「」引用。

「武谷 いやそのまえに多重防護をやれ、そのうえで人間に高度な訓練をすることを要求している。これは原子炉のあらゆる緊急事態に対応できる高度の知識をもった技術者が運転に当たらなければならいなということですから、これを実行するのは大変なことですね。」

武谷がいうような高度さは、三原則も守られず実行されているわけがないとボクは思う……。

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こどもの署名運動を訴える成田すずちゃん、「六ヶ所村原燃事務所前の抗議行動」のことも書かれてありました。

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「核トマホーク艦の横須賀配備 呉・広島とのかかわり」湯浅一郎・著。
小タイトルで、「必ず核トマホークをもっている」と書かれてありました。
その核トマホークが入港する港である呉……。下「」引用。

「呉市は「平和産業港湾都市」を名乗っている。」


核は持ち込まれたか

あばかれた日米核機密






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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (成田すず)
2011-08-24 23:03:49
最新ではなく昔の記事への突然の投稿、失礼致します。

「原発やめちゃお!子どもの署名」発起人の成田すずです。

当時幼かったので「技術と人間」にどのように取り上げて頂いたのかは分かりません。

実は子どもの署名は、期限(当初88年9月末)を延長しているうち、首相に提出しないまま現在に至ってしまいました。

今年、次期総理大臣に宛てるべく準備をしております。

http://blogs.dion.ne.jp/utausuzume/

本当に、遅くなってしまいました…。
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チェルノブイリは未来…… (磯野鱧男)
2011-08-25 07:29:50
本当になってしまったんですね。

日本は先の大戦でも、自国で戦犯を裁けず、一億総懺悔……。

こんないい加減体制だから、また同じ過ちを繰り返す……。

プルトニウムを飲んでも大丈夫という、それが学説などという腐った学者たち……。そんな学者たちには全員に飲んでいただきたいほどです。学説なんでしょうから……。

生存権も社会権もうばう原発……。

何があったか! 誰がやったか! きちんと考えていくことが、繰り返さないために必要なんでしょうね。

ヒロシマやナガサキは核兵器ですが、この点では学べるのでは?

反省すべきは、推進した者たちです。

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