磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

原爆展の話を聞いて

2007年07月19日 | 読書日記など
『原爆展の話を聞いて』
   品川区立浜川中学校 特殊学級(著)/
     鵜沼礼子(編・発行)s42年、s43年2刷

今では特殊学級ではなく心身障害学級のようですね。でも、害という字が差別的だというので、これもいずれ変更されるのではないでしょうか?



“特殊”というのが差別的という人たちがいて、この名前を変更して欲しいという要望がありましたね。

しかし、特別ならいいという方がいました。
特別愛情をこめている先生たちが、受け持たれている学級なので、特別学級がいいという意見もあったかと思います。

当時、鵜沼さんは、その先生です。

9月5日、鵜沼さんは「原爆展」へ。

今教えている生徒と同年齢のこどもをみて、二重写しに見えたという。

3日め、生徒たちに「原爆展」をみた感想などを話す。
15分~20分の短い話だったが、
おいおい泣きだす生徒もいたという。

生徒の感想で感激されたようです。下「」引用。

「翌日、生徒達は、原爆展の話を聞いた感想を、日記や作文に書きました。そのどれもが、非常に素直な気持でつづられていました。世界中のだれもが、この特殊学級の生徒のような純粋な気持ちで平和を愛せたら、きっとどこにも戦争はおこらないだろうにと思いました。そしてこの美しい心を、いつまでも持ちつづけくれるようにという願いをこめて、まとめたのがこの文集なのです。」

--いい意見だとボクも思います。
ほんまかいな? と思うほどです……。

戦争を決めた人たちを推理しています。下「」引用。

「せんそうをきめた人は、位がたかくていばってばかりいて、その人は、楽をしていたかもしれない。そういう人がいていばりくさって、みんなを困らせていたかとおもうとにくらしくなる。そういう人がまだいるから、地球のうえには、まだ平和はおとずれない。」

『裸の王様』は現代にも、原爆投下時にもおられたのです。
きちんと教えてくれたのは、よいしょする大人たちではありませんね……。

さらに推理があります。下「」引用。

「ぼくはあんなおそろしいばくだんは、だれがつくったのかと思う。よほどわるい人にちがいないだろうと思う。そんなむちゃなことをする人もいるものだなと思った。」

まったく、その通りですね。
当時も毒ガスは禁止されていて、戦場ではヒトラーでさえも使用しませんでした。
それ以上のむごたらしい武器が正義だなんて、よく言えたものですね。

そして将来のことを考えておられます。下「」引用。

「こんなことならげんばくをつくらないほうがいいと思います。もうぜったいにつくらないで下さい。」

まったく、その通りですね。

先生の夫は、広島で、原爆にあった人たちを助けて、病気になったという。











もくじ

index






エンタメ@BlogRanking


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。