あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 110 「何だ、馬鹿野郎!」 「本当に、番組が終わればいいのよ。こんな馬鹿と話していられないわ」 「何を!」 但馬は立ち上がろうとする。邦子はすかさず、右手で但馬を制止して、 「お笑いの世界に、荒井由美がいますが、彼女と但馬先生くらいですよ。馬鹿っていって、みんなが笑っているの」 茜はおどろいた。荒井由美がコメディアンだなんて、それをオカネスキーにきいた。 「荒井由美は元ドリフターズのコメディアンで「何だ、馬鹿野郎!」というのが、ギャグなのよ」 それじゃ、まるで荒井注じゃないの? 茜の父がドリフターズのファンで、DVDをみせられるので知っていた。 それじゃ、荒井由美、ユーミンがコメディアンだなんて、この世界では、あんな素敵な音楽がきけないなんて寂しいわ。 でも、もしかして、 「ねぇ、荒井注という名前のミュージッシャンいない?」 「いるわ。素敵な父性をもっていて、♪守ってあげる! なんて歌っているでありんす!」 オカネスキーはテレビに夢中になっている。 わたしの戸棚にCDがたくさん並んでいた。 わたし荒井注のファンなのか! なんか変な気持ちがするわ。でも、ユーミンは荒井は結婚する前で結婚してからは松任谷のはずだわ。CDをみながら、松任谷というのがないことに気がついた。そうか、ここは女社会、結婚したとしても名前をかえることはないのだわ。 「もしかして、荒井注って、松任谷っていわいない」 「そうよ、結婚して名前をかえたのよ。チューミンとファンの人は呼んでいるわ」 まったく、どうなっているのかし……。 荒井注がチューミンだなんて、荒井由実、ユーミンのファンがきいたら、ぜったいいうと思うわ! 「何だ、馬鹿野郎!」 それって、荒井注さんのギャグだったわね。 茜はひとりで思って、ひとりで笑っている。
人気blogランキングへ ありがとうございます。 |
最新の画像[もっと見る]
- いい音ってなんだろう-あるピアノ調律師、出会いと体験の人生- 12年前
- 音楽演奏の社会史-よみがえる過去の音楽- 12年前
- AERA ’12.7.16 12年前
- 週刊現代 2012-8-11 12年前
- AERA ’12.7.9 12年前
- 必ず来る!大震災を生き抜くための食事学-3・11東日本大震災あのとき、ほんとうに食べたかったもの- 12年前
- 僕のお父さんは東電の社員です-小中学生たちの白熱議論!3・11と働くことの意味- 12年前
- 日本の原爆-その開発と挫折の道程- 12年前
- エコノミスト-週刊エコノミスト- 2012-3/13 12年前
- エコノミスト-週刊エコノミスト- 2012-3/6 12年前