あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 お笑いファシズム テレビ画面では鱒添がおこっている。 「馬鹿よ、この低次元の女とは話せないわ! あなたはそんなに持てるというの? そうよ、そうよね、あなたは各地に愛人がいるんじゃないの。隠し子までいるじゃないの。それでいて、家庭の幸せなんてこと、てめえが言うんじゃないよ」 体をのけぞらした但馬は目をむいて、何もいえない。 「ははは、さすが鱒添先生。言っちゃいますね!」 邦子は絶妙な間で言ったので、まわりは笑う。 しかし、それはあくまでも、やらせ! 笑うのが専門の声優さんたち……。 それと、テレビの前で酔っぱらっている女性たち。 「何を言っている。男は子供を育ててこそ、男じゃないか?」 但馬はふんぞりかえってそう言った。 「あなたね、あなたみたいな人! 子供を世界各地につくっておいて。その愛人だった人たちとか、幸せなの? 何が男の幸せだよ、いやになっちゃうよ」 鱒添のいうことの方が、人間としては正しいだろう……。 但馬は目をむいていう。 「当たり前じゃないか! おまえみたいに行かず後家とは違うぞ」 「何、何をいったのよ! これが、アメリカなら、ぜったいセクハラよ! セクシャルハラスメントよ」 鱒添は叫んだ! 「だけど、ここは、お笑い番組ですから」 邦子はすかさず言う。また、笑いである。こんなのが笑いのネタになるなんて、日本はこちらの世界でも程度が低いのねと茜は思う。 お笑いにしたら、何でも許されるみたいにテレビの人は思っているみたいだ……。 この山田邦子のギャグ「赤信号、みんなで渡れば安全だ!」 このギャグも庶民が楽しんでいるのなら、まだ問題はなかったのだが、政治家と組んでやりだした。 「赤信号、みんなで渡れば安全だ」 原発の前でも彼はこのギャグをいうのだろうか? 何でもおもしろければ、それでよいのだろうか? そのどこが、おもしろいのだろうか? 仲間はずれにされたくないから、おもしろいと言わねばならないのか? それなら、お笑いファシズムじゃないか! そんなの、おもしろいわけがない!
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